おひとりさまの墓じまい体験談!跡継ぎのいないお墓を永代供養へ移動

みんなの体験談おひとりさま墓じまい
【監修者】
オレンジ@終活ガイド

生前整理(身辺整理)という名の断捨離にいそしみつつ、アラカンでの熟年離婚を画策中のおひとりさま予備軍・関東在住50代女性が「オレンジログ」の中の人です。

終活に活かすため終活ガイド1級とホームヘルパー2級資格を取得。最期まで在宅で過ごしたいおひとりさまの痛くない死に方を模索・実践していきたいと考えています。

「事実は小説よりも奇なり」このブログでは多くの方の体験談をもとに、人生100年時代に備えた使える生活&終活のお役立ち情報を紹介していきます。

おひとりさまの墓じまい体験談!跡継ぎのいないお墓を永代供養へ移動

跡継ぎのいない墓の永代供養

私は未婚のおひとりさまの60代女性で、兄弟がいない一人っ子です。

父が先に亡くなり、その後ずいぶん後に母が他界していますので、現在は一人暮らしで 当然後を継ぐ人もいません。

もともと父も母も実家を離れた身でしたので、本家の墓を継ぐという選択肢はありませんでした。

しかしまだ両親とも存命のかなり大昔に 母方の親族の方から

都内の霊園にある先祖代々のお墓の相続をしてほしいのだけれど…

…との話があったといいます。

どうやら母の本家の跡継ぎが絶えてしまったからこちらにお墓をお願いしたい。つまり墓地自体を丸ごと譲るので、その代わり今後は一緒に供養してほしいということです。

両親には渡りの船だった本家のお墓の引継ぎ

墓じまいで永代供養

1970年当時の墓地はけっこう払底していたようでしたし、また我が家自体もどこかのお寺の檀家になっていなかったので、将来に向けたお墓の用意は父母共に考えていたようでした。

そういう状況下だったことから、ありがたくこの話を受けたということです。

その霊園自体は自治体のものでしたので、管理費もあまりかからず 立地場所もよいということで 父母ともに喜んでいたと記憶しています。

特に父はその頃に癌で闘病していましたので、最後に入る場所を決めておきたいと思ったようです。かなり立派な墓石で自分の墓を建立していました。

もちろん場所を提供してくれた母の大叔母の墓も並立しており、供養を共にしていました。

その後に父が亡くなってその墓所に入り、その40年後に母も同じくそこに入って眠りについています。

加齢とともに年々きつくなるお墓の管理

跡継ぎのいない墓の永代供養

そこに残されたのは私1人でしたので、墓参りも1人で…となったのは言うまでもありません。

しかし年々そのことをきつく感じるようになってきました。

私は年齢にしては丈夫というか活動的ではあったのですが、お墓参りするにも 墓所が駅からいささか離れた場所にあったことがまずネックになってきました。到着までに結構体力を削がれたのです。

自治体の墓地ということもあって管理側の掃除は側道くらいしかされておらず、特に秋のお彼岸などは個人で掃除するだけでもかなり大変でした。

掃除だけでなく、そもそもそこまで掃除道具を持っていくのもきつくなってきていたのです。

祭祀継承者がおひとりさまの場合は墓じまいすべき!?

墓じまいで永代供養

そしてある日ふと考えました。

私の跡には誰もいません。かろうじて母の親族の叔父や叔母とはそれなりに付き合いがありましたが、皆がかなりの高齢ですし、従兄弟もいたのですが、年々付き合いも少なくなっていく一方でした。

となると…

私に何かあった場合、この墓の始末は誰がやるんだろう?もしもそうなったら、誰に迷惑かけることになるんだろう?

…ということを思いついてしまったんですね。

これはやはり…自分のことは自分で始末をつけておかなければ。

実は霊園担当の石屋さんからこんな話を聞いていたのです。

こういう公共墓地の場合、跡継ぎがいなくなって管理や支払いが滞ると、津々浦々まで関係者探すそうだよ。一体誰だっけ!?というような遠い親族まで探しだすんだって。

この話を聞いた私は

これはさすがに 放置しておいてはまずいだろう!

…と思い立ち、墓じまいを真剣に考え始めました。

後継者がいないし…永代供養墓に改装するなら今でしょ!

跡継ぎのいない墓の永代供養

実は墓じまいは その話を聞くずっと以前から少し考えてはいたのです。

もう跡がいないのだから思い切って早めに墓じまいをした方がいいのではないか!?できる限り早く身内のお骨を永代供養墓に移すべきじゃないかな?

そうは考えてもすぐにそれを行動に移さなかったのは、当時利用していた霊園には永代供養墓がなかったからです。

それでも一応 霊園事務所でも話を聞いてみたところ、その霊園では永代供養を設置する予定はないけれど、同じ行政の管理する他の霊園なら永代供養墓がある…という話を小耳にはさんでいました。

そんな記憶があったので、

今までもたもたしてきたけど…今度こそは年貢の納め時だろうな。

…と思い、墓じまいから墓の移動までを念頭において、もう1度管理事務所で永代供養墓について尋ねてみたのです。

墓じまいで永代供養

そうしましたら、以前に話を聞いた霊園の枠は埋まってしまったけれど、

少し離れた場所でもよければ 同じ行政の管理の霊園で新しく永代供養墓を設置したところがありますよ。

…という話が出てきました。しかも

今すぐに申し込むなら入れるでしょう。

…と言われたのです。

これはなんてラッキーなんだろう!墓じまいするには絶好のタイミングかもしれない!

…と思った私は、すぐに事務上の手続きを開始しました。

霊園担当の石屋さんも参加して墓じまいの見積もり一式を出してくれたのですが、実はここで第一の関門である墓じまいの費用という問題を抱えることになりました。

墓じまいの費用問題!私のお墓の移動費用は80万円かかった

跡継ぎのいない墓の永代供養

移動先の永代供養墓では一切費用がかからないというありがたさがありましたが、墓じまいするまでにはそれなりの費用がかかります。

シンプルに言うと、墓石を撤去して、収められていた骨壷を取り出して、その後更地に戻すそこまでの費用です。

さらに石屋さんからは

できれば墓石の魂抜きに僧侶を呼んでもらいたいな。

…とも頼まれたのです。魂抜きは必須というわけではなく、任意なのですが、

工事する人の気持ちの問題があるから。けっこう大事なことだよ。

…というのです。

これは私も「もっともなことだ!」と思いましたので、魂抜きの僧侶を呼んでもらう手配もしました。

墓じまいで永代供養

ここまでの費用は見積もりによると大体80万円ほどとなりましたが、実際の後日請求も、見積もりのとおり そのあたりでしっかりとまとまっていました。

 

2021年現在、墓じまいにかかる費用は おおむね1平方メートルあたり5万円~7万円くらいが相場です。もちろんこれは撤去する重機が入るのが困難な山の中などではもっと高く見積もられます。

墓じまいで檀家をやめる場合は離檀料もかかります。ちなみに離檀料はいつものお布施の3~5倍程度が相場ですから、かなりかかることを覚悟しなければいけないですね。

墓じまいに関する相談の合間を縫って、私は役所に行きました。

移転やその霊園の使用をやめる旨の書類など、多々提出する書類があったからです。

これは行政の霊園だったので、仕方ないですね。

それにしてもこの石屋さんがとてもいい人で、私のこうした役所巡りにも延々と付き合ってくれたのです。

前述の、霊園で支払いがなくなった場合の縁故者捜索について聞いたのも、その時のことです。

墓じまいのトラブル!思ってもみなかった問題が発覚したけれど…

跡継ぎのいない墓の永代供養

さて準備も整い、墓じまいして、身内の骨壷を移動させる日がやってきました。

僧侶のお経をBGMに墓石が撤去されて、そこに収められていた骨壷が取り出されました。

しかしここで関係者一同、

あれ!???

…と愕然としたのです。

霊園の関係書類によると お墓には大叔母の家族一同の骨壷と、うちの母と父の骨壷があるはずでした。

しかし数えてみると、1つ骨壷が多かったのです。

これはもしかしたら…生まれていたら私の弟になっていたはずの赤ん坊の骨壷ではないかな?

とっさにそう思いついた私は その旨をその場で話したのですが、現実問題として骨壺の数が書類と違ってしまっていることはどうしたらいいのか。

なぜそれが書類に書かれていなかったのかすら分かりません。

その場には霊園の管理人と石屋さんが立ち会っていて、私を含めて3人で「どうしたものか…」と顔を見合わせてしまいました。

墓じまいで永代供養

霊園管理人は行政の人間でもあるので、

これでまた…あれやこれやと面倒な書類手続きのやり直しか…

…とげんなりした私ですが、しかし管理人はそこで機転を利かせてくれたのです。

当時の係の記載ミスだということで、私の方には落ち度がない。現在の管理にも落ち度はない・・・として、書類をそのまま通してくれたのです。

これがいけないことかどうなのかは私には分かりませんが…この機転のおかげで 予定通りにその後永代供養墓への移動がスムースにできたのです。

機転を利かせてくれた霊園管理人にも、石屋さんにも 今でも本当に感謝でいっぱいです。

墓じまいで永代供養

そしてあれから数年たち、親族が年々一人減り、二人減り…。

私も年々体力の衰えを感じるようになりましたが、あの時お金をかけて墓じまいをしたこと、後顧こうこの憂いが無くなったことを本当に良かったと思っています。

ミキワの墓じまい【全国対応】

お墓を守る人がいない、お墓のある場所が遠くてなかなか行けないという理由から墓じまいを考える人が増えつつあります。
お墓のミキワの墓じまいサービスはお墓の解体・処分から行政手続き代行まで、わかりやすい価格でワンセットになっています。
 
墓じまいに必要な閉眼供養(魂抜き)の僧侶手配から海洋散骨や永代供養(合祀墓)の手配まで任せられます。
ご相談・お見積り・資料請求もすべて無料です。

永代供養墓をお探しなら【お墓探し】全国対応の墓地・霊園のポータルサイト

近年、一人暮らしや核家族世帯が増え、跡継ぎ問題などお墓の管理への関心が高まっています。 このような状況の中、お寺が管理してくれる永代供養のお墓が注目され始めています。
マンション型と言われる室内納骨墓や、樹木葬、庭園墓など、新しいタイプの霊園も多く登場し、関心が集まっています。
 
【お墓探し】ではお骨の埋葬先やご自分のお墓を探されている方などを対象に、資料送付や霊園見学を手配するサービスを行っています。 掲載物件件数は7,000件以上。お墓選び、霊園選びの無料相談を受付しています。

麻布十番の納骨堂【ゆめみどう】承継者がいなくなっても安心な永代供養

ゆめみどうは口コミ評判No.1に選ばれた納骨堂です。お参りしやすく、友人におすすめの納骨堂でNo.1に選ばれた実績もあります。
麻布十番という好立地ながら安価で購入が可能であり、ペットといっしょにお墓に入ることもできます。
 
承継者がいなくなっても安心な永代供養で、歴史あるお寺(名刹400年の歴史を誇る由緒ある龍澤寺)が運営しています。
三越伊勢丹監修の内装デザイン、花はおもてなしの日比谷花壇で、従来の納骨堂のイメージを払しょくする気品と優雅ある空間です。

【のうこつぼ】納骨堂とお墓の融合・マンション型のお墓

【のうこつぼ】は納骨堂とお墓の融合・マンション型のお墓です。ペットと一緒に入れるお墓やペット専用のお墓、サブスクのお墓など様々なサービスを展開しています。
納骨堂とお墓のハイブリッドなのでお墓として比較的リーズナブルであり(お求めやすい低価格で低負担) 永代供養付きで跡継ぎのいない方でも安心です。ペットと一緒に入れるお墓も検索できます。
 
樹木葬、永代供養墓、合祀墓などは見ず知らずの他人と同じスペースに骨を置く・混ぜるといった方式で納骨を行う場合が多いですが、そういったスタイルに抵抗がある方への新しい選択肢として 家族毎に個別でありながら、墓じまいも不要なのうこつぼが開発されました。

当サイト上で紹介しているサービスを利用される際は必ず事前に最新情報をご確認ください。HPの記載内容は予告なく変更されることがあります。
オレンジログ