ゴミ屋敷片付け清掃に業者を依頼して火災と猫の飼育崩壊を予防した話
これは2020年12月に私たちのアパート住民一同でゴミ屋敷清掃業者を依頼した時の話です。
アパートの隣にある一軒家がゴミ屋敷でした。その住人がお金がなくて片付けられないと言うので、アパート住人数人とお金を出し合ってゴミ屋敷清掃業者に依頼することになったのです。
登場する人物
■Gさん…60代女性 隣のゴミ屋敷の住人
■Aさん…50代男性 アパート住人①
■Bさん…40代女性 アパート住人②
■Cさん…30代男性 アパート住人③
■Dさん…30代男性 アパート住人④
■私…30代女性 アパート住人⑤
入居したアパートの隣家がゴミ屋敷だった
私は 昨年とある2階建てのアパートに入居しました。問題のゴミ屋敷は 私の住むそのアパートのすぐ隣に建っていて、平屋の一軒家に60代の白髪のおばあさん(Gさん)が1人で住んでいました。
アパートの2階の階段から ちょうどGさんの家の全体が見えるのですが、その家を囲うように塀があり、塀に沿うようにしてゴミ袋が積み重なって置かれているのが見えました。
入居したての頃は

ゴミ屋敷なのかな?でもそこまで臭いはしないけどなぁ…。
…と思っていたのですが、それから1週間程経った頃から 部屋の窓を開けると異臭が漂ってくることに気づきました。どうやら臭いの元は、Gさんの家から来ている模様…。魚の生臭さのような、卵の腐ったような 何とも言えない臭いがして

うわ~ 嫌だな…。
…と思っていたら、数日後に同じアパートの住人Aさんがやった来ました。

隣のゴミ屋敷のことでお話が…。
Aさんは以前から隣家にゴミが溜まっているのが気になっていたのもあり、隣の家から悪臭がしたときにはすぐにGさんに注意しに行ったそうです。するとGさんからは

今までは娘(実娘)家族が定期的に掃除してくれていた。自分でも掃除したいとは思うけど、体が動かないし、お金もないから片付けられない。
…と言われたとのこと。
今までゴミが山積みに溜まっていても悪臭がしなかったのは、娘さん家族が臭いがする系のゴミを定期的に片付けていてくれたからで、しかし現在のGさんは娘さん家族に愛想を尽かされて絶縁されたということでした。
Gさんが自分では60代という年齢と病気(精神疾患)のせいにして片づけないので、次第にひどい悪臭が周囲に漂ってくるようになったのでした。
アパート住人がお金を出し合ってとなりのゴミ屋敷清掃!?

お金がないから清掃業者を雇えない。
…とGさんから言われたAさんはアパートの住人達に

アパート住人でお金を出し合って ゴミ屋敷を清掃してもらいませんか。
…と提案してきました。最初は私を含めたアパートの住人達は

どうして他人の家の掃除にお金を出さないといけないの!?
・‥と渋りましたが、Aさんは

数人で出し合えばそこまで負担はないです。そうしたら次にゴミが溜まるまでに 私がGさんの家族を見つけてきて おばあさんを引き取ってもらうように 何とか手配しますから。
そこまで言われると…ということで 私たちはAさんの話に乗ることになったのです。
ゴミ屋敷清掃業者の完璧な仕事ぶりに脱帽!
まずAさんは ゴミ屋敷住人のGさんに「清掃業者を入れたい」ことを伝えて、了承をもらってきました。
さらにアパートの住人に声をかけて、私を含めたアパート住人5人が、Gさんの家に入るゴミ屋敷専門清掃業者に払う依頼料を出し合うことになりました。
Aさんは民生委員や行政にも顔が利く人だったようで、Gさんの娘さん家族を探して「ゴミ屋敷が片付いたらおばあさんを引き取ってもらう」話もきちんとつけていました。
私達が依頼したゴミ屋敷清掃業者の料金は10万くらいで、Aさんが

自分が言い出しっぺだから 5万円負担する。
…と言ってくれたので、1人あたり1万2000円くらいの負担額でした。
ゴミ屋敷清掃は それまでGさんの娘さん家族が定期的に掃除してくれていたのと、タンスなど大きい家具は置いてなかったことや チラシなどの紙・服・生ゴミなどの軽い物しかなかったからか、1日で終わりました。
私達アパートの住人はゴミ屋敷清掃には加わっていませんが、アパートの2階の階段から時々様子を伺っていると、12月の寒い中 作業員の方々がテキパキと作業されていて素晴らしかったです。
サボっていたり手を抜いている様子はなく、無駄話しもせず素早く作業されていましたし、嫌な臭いのする生ゴミの処理も文句も言わずに黙々と作業をされていました。
Gさんからも後で話を聞いたのですが、

必要な物はちゃんと捨てずに置いといてくれたし、作業の人はずっと丁寧に声かけしながら清掃してくれた。
…と ゴミ屋敷清掃業者の仕事ぶりに満足した様子でした。
何より驚いたのは、仕事の完璧さで、清掃後にGさんから声をかけられて 片付いた家の中を見せてもらったのですが、ゴミひとつつなく完璧にルームクリーニングまでなされていました。
あれだけ鼻を衝くすごい悪臭がしていたのに家に行ってもそれが全然しなくて

プロってすごいな!
…と感動しました。
ゴミ屋敷の片付け清掃で猫の飼育崩壊や火災のリスクも回避できた!
Aさんや福祉関係の人の協力があって Gさんはゴミ屋敷を片付けた後に娘さん家族と和解に至ったそうです。そして年も年ということで娘さん夫婦の元でお世話になるということで、今まで住んでいた一軒家は取り壊すことになりました。
Gさんは猫を3匹(非去勢)飼っていたので、あのままゴミ屋敷を放置していたら猫が増えて猫屋敷化して 飼育崩壊していたことでしょう。悪臭がもっときつくなっていたと思います。
また、塀の内側とはいってもゴミ袋が山のように詰まれていたので、放火でもされたら あっという間に大火事になり、私が住んでいるアパートも被害を免れないでしょう。よくよく考えると そんな大きなリスクと隣り合わせでいたことにゾッとします。
ゴミ屋敷の清掃は自分たちだけでやろうとすると とんでもない時間と体力と手間が必要になりますが、プロの清掃業者に頼めばそこそこのお金がかかるものの、あっという間に片付きます。
火災リスクの回避と悪臭に悩まされることもなくなったので、個人的には1万強の負担はあったものの、ゴミ屋敷専門清掃業者に清掃を依頼したことは大正解だと思っています。
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