ゴミ屋敷片付け業者を依頼して火事と猫の多頭飼育崩壊を防いだ体験談
30代女性 これは私たちのアパートの住民一同でゴミ屋敷片付け業者を依頼した時のエピソードです。
アパートの隣にある一軒家がゴミ屋敷でした。
その住人が『お金がなくて片付けられない』と言うので、アパート住人同士でお金を出し合って、ゴミ屋敷片付け業者に依頼することになったのです。
入居したアパートの隣家がとてつもないゴミ屋敷だった
私は昨年、とある2階建てのアパートに入居しました。
問題のゴミ屋敷は 私の住むそのアパートのすぐ隣に建っていて、平屋の一軒家に60代の白髪のおばあさん(Gさん)が1人で住んでいました。
アパートの2階の階段からGさんの家の全体が見えるのですが、その家を囲うように塀があり、塀に沿うようにしてゴミ袋が積み重なって置かれているのが見えました。
入居したての頃は

ゴミ屋敷なのかな?でもそこまで臭いはしないけどなぁ…。
…と思っていたのですが、それから2週間程経った頃から 部屋の窓を開けると異臭が漂ってくることに気づきました。
どうやら臭いの元は、Gさんの家から来ている模様…。
魚の生臭さのような、卵の腐ったような 何とも言えないひどい臭いがして

うわ~ 嫌だな…。
…と思っていたら、数日後に同じアパートの住人Aさん(50代男性)がやって来ました。

隣のゴミ屋敷のことでお話が…。
Aさんは以前から隣家にゴミが溜まっているのが気になっていたのもあり、隣の家から悪臭がした時にすぐにGさんに注意しに行ったそうです。
するとGさんからは

今までは娘家族が定期的に掃除してくれていたけど、もう来ない。自分でも掃除したいとは思うけど、体が動かないし、お金もないから片付けられない。
…と言われたとのこと。
今までゴミが山積みに溜まっていても悪臭がしなかったのは、娘さん家族が臭いがする系のゴミを定期的に片付けてくれていたからでした。
しかし現在のGさんは娘さん家族に愛想を尽かされて絶縁されたということでした。
Gさんが年齢と病気(精神疾患)のせいにして片づけないので、ひどい悪臭がどんどん周囲に漂ってくるようになりました。
アパート住人がお金を出し合って隣のゴミ屋敷片付けとかありえないんだけど!?

お金がないから清掃業者を雇えない。
…とGさんから言われたAさんは アパートの住人達に

アパート住人でお金を出し合って ゴミ屋敷を片付けてもらいませんか。
…と提案してきました。
最初は私を含めたアパートの住人達は

どうして他人の家の掃除にお金を出さないといけないの!?
・‥と渋りましたが、Aさんは

数人で出し合えばそこまで負担はないです。そうしたら次にゴミが溜まるまでに 私がGさんの家族を見つけてきて おばあさんを引き取ってもらうように何とか手配しますから。なんとかご協力いただけませんか?
そこまで言われると…ということで 私たち5人のアパート住人全員が Aさんの話に乗ることになりました。
ゴミ屋敷清掃業者の完璧な仕事ぶりに脱帽した!
まずAさんはゴミ屋敷住人のGさんに「こちらで料金を持つので、片付け業者を入れたい」旨を伝えて、ゴミ屋敷住人の了承をもらってきました。
そして私たち6人全員で Gさんの家に入るゴミ屋敷専門清掃業者に払う依頼料を出し合うことになりました。
Aさんは民生委員や行政にも顔が利く人で、約束どおりGさんの娘さん家族を探し出して「ゴミ屋敷が片付いたらおばあさんを引き取ってもらう」話もきちんとつけていました。
私達が依頼したゴミ屋敷清掃業者の料金は10万円強でしたが、Aさんが

自分が言い出しっぺだから 私が5万円を負担します。
…と言ってくれたので、私たちアパート住人は1人あたり1万円の負担額でした。
ゴミ屋敷片付けは それまでGさんの娘さん家族が定期的に掃除していたこと、タンスなど大きい家具は置いてなかったこと、軽めのゴミしかなかったことなどから、1日で終わりました。
私がアパートの2階の階段から時々作業の様子を伺っていると、12月の寒い中で作業員の方々がテキパキと片付けを進めているのが見えました。
サボっていたり手を抜いている様子は一切なく、無駄話しもせず もくもくと素早く作業されていました。
Gさんからも後で話を聞いたのですが、

必要な物はちゃんと捨てずに置いといてくれたし、作業の人はずっと丁寧に声かけしながら清掃してくれた。
…と ゴミ屋敷片付け業者の仕事ぶりに満足した様子でした。
何より驚いたのは、仕事の完璧さです。
清掃後にGさんから声をかけられて 片付いた家の中を見せてもらったのですが、ゴミひとつつなく完璧にルームクリーニングまでなされていました。
あれだけ鼻をつく悪臭がしていたのに、家に行ってもそれが全然しなくて

プロの仕事はすごい!
…と感動しました。
ゴミ屋敷の片付け清掃で家事や猫の多頭飼育崩壊リスクも回避できた!
Aさんや福祉関係の人の協力があって Gさんはゴミ屋敷を片付けた後に娘さん家族と和解に至ったそうです。
そして今後は娘さん夫婦の元でお世話になるということで、今まで住んでいた一軒家は取り壊すことになりました。
Gさんは猫を5匹飼っていたので、あのままゴミ屋敷を放置していたら猫が増えて猫屋敷化して 多頭飼育崩壊していたことでしょうし、悪臭ももっときつくなっていたと思います。
また、塀の内側とはいっても ゴミ袋が山のように詰まれていたので、放火でもされたら あっという間に火事になり、私が住んでいるアパートも被害を免れないでしょう。
よくよく考えると そんな大きなリスクと隣り合わせでいたことにゾッとします。
ゴミ屋敷の片付けは自分たちだけでやろうとするととんでもない時間と体力と手間が必要になりますが、プロの清掃業者に頼めばそこそこのお金がかかるものの、あっという間にきれいに片付きます。
個人的には1万円の負担はあったものの、ゴミ屋敷専門清掃業者に清掃を依頼したことは正解だと思っています。