ゴミ屋敷片付けを格安にした体験談!借金返済に空き家を売却した話
30代男性 これは父方の祖父母の売れない空き家をなんとか売るために、母と一緒にゴミ屋敷を掃除した話です。
事の発端は、父が作った7つのカード会社からの借金が合計790万円あるのが発覚したことでした。
父方の祖父母が3年前に亡くなっていますが、父はその祖父母の家を売却せずに

親の大事な家だから売らない!
…と手放さずにいたことで 空き家の維持費にもかなりの費用を使っていたようです。
散財して倉庫(実家)にためこむ父親
元々浪費癖のあった父は 借金をしては本やCD、スピーカー、楽器、パソコンなど 欲しいものをどんどん買っては 倉庫代わりにしていた祖父母の家に物をため込んでいました。
さらに借金を返せなくなると他の会社から借金をするという方法を使って返済を繰り返し、遂には790万円に膨れ上がってしまったということです。
父は単身赴任していたので私と母はこの父の散財を全く知らずにいましたし、そんなに意味のない買い物をしていたなんて全く予想もできませんでした。
また詐欺にもあっていたようで

資格を取ったら仕事を紹介するから教材を買ってくれ。
…という内容で高い教材を売りつけられても全く仕事が来ないとか、転売にも手を出して フィギュアや掛け軸などを買って売ろうとして全く売れずに処分して赤字を出していました。
祖父母の遺品整理を兼ねたゴミ屋敷片付けが格安に!リサイクルショップに感謝
私と母は借金を返済するために父を説得して祖父母の家を売ることにしました。
しかしそれにはまず ほとんど手つかずだった祖父母の遺品整理にも着手する必要がありました。
不動産会社からは

業者を雇って掃除することもできるけれど、トラック一台で20万円くらいかかります。この状態をみると 確実に2台分以上はかかりそうですね。
…と説明されたので

二人(私と母)でゴミ屋敷の片付けをして家を売りに出そう!
…ということになりました。
空き家を売ろうにもあまりのゴミ屋敷だったので 不動産会社がWebサイトに写真を載せられるレベルまで達していませんでした。

大きな家具の中には 売りに出せるものがあるかもしれませんよ。
…と言われたのでリサイクルショップに連絡して家具を見てもらいまいましたが、ほとんどが古くて汚いので「とても売れない」とのことでした。
それでもリサイクルショップが結構な量の処分を行ってくれたので ここで片付け自体は一気に進みました。
私と母の住んでいるマンションから祖父母の家まではJRと地下鉄を乗り継がないといけないので、何度も車で往復しては 物をゴミ袋に詰めて捨てる…を繰り返しました。
本の類は「じゅんかんコンビニ24時」で無料で捨てられたので助かりました。
ずっと昔のパソコン周辺機器もありましたが、型番が古く互換のあるパソコンがないので廃棄。
スピーカーやCDも売れそうなものは売ろうと思ったのですが どれも状態が悪かったので結局捨てました。
思えば手元に残したり売れるものなど 残念ながらほとんどありませんでした。
値下げしてようやく実家売却に成功し借金完済
3か月ほどこれを続けてゴミ屋敷の片付けをしたものの 家が売れる気配は一向にありませんでした。
そこで値段を1000万円から900万円に下げたところ、2021年の5月にようやく買い手が現れ、それで父の借金を返済することができました。
祖父母の家が何とか売れて借金が返せたからよかったですが、

これがなかったら自分が借金を肩代わりするか自己破産だったかもしれない。
…と思うと今でもゾッとします。