複雑性PTSDに愛着障害と機能不全家族が絡んでいた体験談


複雑性PTSDに愛着障害と機能不全家族が絡んでいた体験談

複雑性PTSD愛着障害

20代女性 これは兄の家庭内暴力が原因で 私が感情のコントロールができなくなり、複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されたときの話です。

ある日突然 それまで普通に送っていた日常生活が なんとなく億劫になってきました。

なぜ億劫になったのか、何ができて何ができないのかが自分でもわからなくなりました。

複雑性PTSD愛着障害

また急に悲しくなって勝手に涙が流れたり、怒りがこみ上げたりして 精神状態の浮き沈みが激しくなってしまいました。

今までにこのような経験がまったくなかったため「自分は心を病んだのだ」と思い、精神科を受診したところ複雑性PTSDと診断されました。

複雑性PTSDで解離すると自分のコントロールができなくなる

複雑性PTSD愛着障害

「なんとなく変だな」と思っても 自分の異変には自分では気づきにくいものです。

私の場合は まず両親が私の異変に気付きました。

自分では自分が精神的な病気であることは信じたくないし認めたくないために 病院を受診することは避けたかったのです。

それがいけなかったのか、異変を放置していたことでだんだんと外に出ることが怖くなり、約1か月は自分の部屋に閉じこもる引きこもり生活をしました。

複雑性PTSD愛着障害

症状が強く出ているときは我を失っている感覚…つまり解離が起こります。

そしてふと通常の感覚に戻ったとき、自分はこのままどうなってしまうのかわからなくなるのです。

この苦しい生活を一掃したいと思い、両親の勧めで地元の精神科病院を受診しました。

複雑性PTSDの人間不信の裏には愛着障害と機能不全家族が隠れていた

複雑性PTSD愛着障害

病院でのカウンセリングでわかったことがいくつかあります。

うちでは兄が母に暴力をふるうことがあり、大きな物音や足音などが聞こえると 私は自分のコントロールがまったくできなくなること。

また、実際に家庭内暴力が起きていなくても 音がしただけで「もしかしたら…」と想像してしまい、恐怖や怒り、悲しみの感情がどんどん大きくなること。

精神科での診察は定期的にあり、その時の気分や考えをゆっくりと時間をかけて先生に話しました。

話しているうちにいろんな感情が沸き上がり、泣いたり怒ったり、ときに冷静になったりの繰り返しでした。

複雑性PTSD愛着障害

主治医はどんなときも優しく冷静に話を聞いてくれるため、

私

人と話していて気持ちが落ち着くという感覚は、これが生まれて初めてかもしれない。

…と思うと同時に、今までの自分がいかに人間不信に陥っていたかをここで初めて認識しました。

また、心の不調からくる睡眠障害や胃腸の不具合がありましたが、こちらのクリニックは内科の診療もしてくれるため、それらの薬も一緒に処方してもらいました。

複雑性PTSD愛着障害

カウンセリングを何度も重ねるうちに分かってきたのは、自分の中での相反する矛盾との葛藤でした。

私

私には「死にたい」という自暴自棄な感情はない。ただ、現状をなんとかしたいけどできないし、母が暴力を振るわれるところを見たくないという思いが強い。平和だった過去に戻りたい。でも過去に戻ることも怖いと感じる。

カウンセリングのほかに心理検査や家族への相談などにも対応していただいたため、私の病気に両親も親身になって寄り添ってくれています。

主治医からは

あなたのケースでは、お母さんやお兄さんもカウンセリングを受ける必要がありますよ。

…と強く言っていただきました。

その理由は「PTSDの裏に愛着障害や機能不全家族の問題が隠れているから」ということでした。

複雑性PTSD愛着障害

合理的な考えによれば、親の愛などなくても適度な栄養と世話さえあれば、人は元気に生きていけるはずだった。だが、そこには致命的な誤算があった。特別な存在との絆である「愛着という仕組み」がうまく働かないと、生存にも種の保存にも重大な支障が生じるのである。

全身傷だらけになりながら自傷や自殺企画を繰り返すのも、稼いだ金の大半を吐くための食品を買うためや 飲み代やホスト通いに費やすのも、物や金の管理ができず捜し物と借金に追われ 混乱した人生に沈むのも、原因のよくわからない慢性の痛みや体の不調に苦しむのも…。そこには共通する原因があった。

その原因とは愛着障害であり、愛着障害とは生存と種の維持に困難を生じ、生きづらさと絶望をもたらし、慢性的に死の危険を増やすという意味で「死に至る病」なのである。
引用元:死に至る病~あなたを蝕む愛着障害の脅威

兄がカウンセリングを受けるようになってから暴力を振るわなくなった

複雑性PTSD愛着障害

私が通院し始めたときは週に1度の受診でしたが、現在は月に1度の受診となっています。

メンタル系の病院の受診は、特に初診はとても勇気がいる行動ですが、いざ行ってみると 自分の内面とじっくり向き合うことができるので精神的にとても楽になります。

また、カウンセリングを受け続けていると、症状が強い時に「どうしたら自分が落ち着くことができるのか」もだんだんとわかってきます。

私にとっては「症状が出てくる」ことも恐怖のひとつだったのに、カウンセリングを受けるようになってからは 時間の経過とともに その恐怖が徐々に解消されていきました。

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私の場合は初めはセロトニンを投薬して落ち着きを取り戻すという内容でしたが、3年たった現在では投薬はせずに落ち着くことができるようになりました。

メンタルヘルスというのはなかなか初めの一歩を踏み出すことができない方も多いかもしれません。

しかし心を病んでいる自覚がある方は自分の心をこれ以上壊さないためにも、早めに受診してほしいと思います。

今では兄も先生の所に通ってカウンセリングを受けるようになり、次第に家庭内暴力を振るわなくなってきました。

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