不安障害と強迫性障害をカウンセリングで寛解に向かわせた私の体験談
30代女性 これは私に常に付きまとう不安との戦いの話です。強迫性障害と不安障害を患っています。
初めて心の病を発症したのは17歳の高校生の時。いつものように教室で授業を受けていると 謎の息苦しさで過呼吸を起こして倒れてしまいました。それからというもの

また息苦しくなるんじゃないか。倒れてしまうんじゃないか。
…と考えるだけで、教室で授業を受けている時間が苦痛でどうしようもありませんでした。
あの時は私にとって学校=逃げられない場所になっており、それは授業中だけではなく 昼休みや放課後にもそれを感じていて、お弁当も食べられなくなっていました。
思い余って心療内科を受診し、薬とカウンセリングで治療をして、2年後には他の人と変わらない生活を送ることが出来るところまで回復していました。
それから13年の月日が流れ、私は結婚をして 家事と仕事に追われる生活を送っていました。当時は激務で、一人で仕事を抱える忙しい日々を送っていました。
そんな日々の中で再び、とてつもない不安が自分の中でふつふつと沸き起こってきました。

私が倒れてしまったら会社に迷惑をかけてしまうんじゃないか?私が具合を悪くしたら旦那に迷惑をかけてしまうことになる!
不安感のモヤモヤだけでなく、また高校生の時のように過呼吸や動悸が出て、体にも不調が現れてきてしまいました。
この時にまず最初にやったことは書籍やインターネットで情報を調べることでした。
私のような心の病気になった人の体験記を読み、治るようにどのように生活をしてゆけばいいのか?サプリメントや漢方で治療は出来ないのか?などを調べました。
あとは呼吸が苦しくなったり目に見えない不安に押しつぶされそうになったら「心が落ち着く動画」を見たりして、その場しのぎですが、自分なりに対応をしていました。
普段はそれらのことだけで 自力で何とか落ち着けていました。しかし問題なのはイレギュラーな出来事(職場の会議や主張・家族との遠出)があった時でした。そういう場合に不安がものすごく強くなり、体調を崩すことが多くなっていたのです。

怖い!私はこの先どうなってしまうんだろう!?
…という不安感情に支配され、次第に日常生活もままならなくなりました。そして会社を退職し、家に引きこもる生活になりました。
高校生の時に受診していた心療内科での投薬治療は一定の治療効果はありました。ですが薬の副作用がひどかったため、もう二度とメンタルの薬は飲みたくない!と思っていたのです。
なんとか薬以外の治療法はないかと調べたところ、地元に心理カウンセリングルームがあることがわかり、予約を入れました。
そこでカウンセリングを初めて受診した時に、今までの生い立ち、家族構成、なぜそういう感情になってしまったのか、等々たくさんの話をし、さらに私が不安に思う感情との向き合い方を丁寧に説明してもらいました。

カウンセリングなら、副作用なく 自分の悪い思い癖や考え方を少しずつ方向転換していけるのではないか…。
…と初めてのカウンセリングで手ごたえを感じた私は、それから1ヶ月に1~2回、カウンセリングを受けるようになりました。
カウンセリングに通い始めてもうすぐ2年になりますが、少しずつ不安の症状が改善されてきたように感じていて、現在は2ヶ月に一度のペースでカウンセリングに通っています。
カウンセラーが私の話を聞きながら、不安が沸き上がった時の対処法や考え方の転換方法等を、その都度私の話と悩みを聞きながらアドバイスしてくれたことが 少しずつその後のメンタルの安定につながったのだと思います。
カウンセリングに辿りつく前の私は ずいぶんネットで情報を調べたり本を読んだりしましたが、お手軽に得た知識を自分に当てはめて再現していくのは想像以上に難しい作業だと感じました。そんなに簡単に再現できるくらいなら、おそらく心を病んだりはしません。
自分に合うカウンセラーを見つけて「自分にジャストフィットした」生の情報をもらう方が、私の場合は心の病の回復が断然早かったですし、医療機関で処方される薬のような副作用がないことが良かったです。
やはり人の心を救えるのは人だけです。自力で頑張るのは限界があります。
心の病は薬に頼っても治りません。薬は対症療法でしかないのです。薬でつらさを緩和するのは悪いことではありませんが、根本原因を見つめなおしていかなければ 一生薬漬けです。
信頼できる人を頼る「素直さ」が心の病の寛解にはもっとも大切なことだと、私は自分の体験上感じています。
不安障害を抱える人はうつ病に至るリスクが2倍高い
不安による強い苦痛を克服したい 診断に至っていないが、不安を主とした心の不調を感じる 強迫性障害を改善したい…このようなことでお悩みではないですか。
不安障害の治療は多岐にわたっていて、不安の原因があるならばそれを取り除く、あるいは認知行動療法や薬物療法がとられます。不安障害を抱える人は、うつ病に至るリスクも2倍程度高く、カウンセリングなどによるメンタルケアが推奨されています。
引用元:うららか相談室