不安障害を自力で治す体験談!「病院に行けない」から始まった話
20代男性 これは不安障害者の私が少しずつこころの病の寛解に向けてやってみたことについての体験談です。
私は学生時代から身体的にも精神的にも負担のかかる、自分に無理を強いるような生活を続けてきました。
とりわけ運動に関して体を酷使していたことや 睡眠時間をかなり削っていたことへのストレスにより、ある日を境に食事が全く摂れなくなりました。
それ以降 数カ月間ほとんどずっと寝込み、体重もどんどん減少していき、それと同時に不安障害の症状が出ていました。
不安が強くて怖くて、病院に行くことにも多大な勇気が必要な状態でした。
病院に行くか死ぬか…という極端な選択を自分に課すくらいまで体重が減った頃になってようやく医療機関を受診する決断をしたくらい不安だったのです。
しかし運が悪かったのか…最初の病院での何回目かの通院で 医療関係者から無慈悲な言葉を浴びせられてしまい、虚無感と失望で再び塞ぎ込んでしまいました。
不安障害で病院に行けないなら訪問診療(在宅医療)がある!
減少していく体重に危機感を感じて、自分に合う病院を探しにいくつかの医療機関を転々としていた矢先、訪問診療(在宅医療)という救済手段があることを知り、そこに頼ることに決めました。
顔さえ見せれば薬を処方してもらうことも可能なので、病院で私のようなトラウマ的経験のある方や、メンタル的に外に出るのが難しい人にも、訪問診療の選択肢を検討してみることをお勧めします。
訪問診療を中心にしているクリニックがあるのです。ご自身の自治体で調べてみてください。
私はあちこちのクリニックを転々としながら診察を受けてきた結果、やはり「不安障害」の診断がおりました。
自分でも困っているほど日常生活に支障をきたす症状が出ていたのですが、それに対するアプローチを医師と相談しながら取り組んで行くようになりました。
不安という感情は本来、人間の防衛本能による正常な反応なのですが、ふさわしくない状況で不安になったり、日常生活に支障をきたすほど強い不安を感じたりする場合には、不安障害に当てはまる可能性があります。不安障害は、不安を主な症状とした疾患の総称です。社交不安障害や全般性不安障害、パニック障害、強迫性障害も不安障害に分類されます。
引用元:うららか相談室
心理学から「不安」の捉え方を学んで その対処法を実行してみる
不安障害において、私の場合は吐き気やパニック発作がネックでした。
薬は吐き気を抑えるものだけを処方してもらい、あとは苦手意識がある、あるいは症状が出やすい環境に、段階を踏みながら徐々に飛び込んでみるような方法をとりました。
具体的には 少しずつ人や車の通りが多い場所に行ったり近づいてみたり、駅構内に入ったり、一駅だけ電車で移動してみたり…といった具合です。
そういった条件では、イヤーマフやノイズキャンセリングイヤホンが非常に心強い味方となってくれました。
大きな音や喧騒に不安を感じるような方は これらの使用をお勧めします。
そのほかには食事において「吐いてしまうかもしれない」という予期不安から吐き気を催してしまうことが頻繁にありました。
これは不安に対する考え方を変えていく必要があると思い、本や記事等を読み漁るようになりました。
中でも役に立ったのは、心理学的な不安への捉え方や、哲学的な感情の観察の仕方について学んだことです。
不安は脳が自分に何かを教えようとしてくれているものだ(たとえば入念な準備やリスクヘッジの要求)…と時間をかけて腑に落としていくこと。
人が多いとか喧騒が大きいとかいった、自分にはコントロールできないことは切り捨てるよう自分に言い聞かせること。
どんな方法や考え方が合うかは人それぞれですが、とにかく自分に合った有効な対策を模索し続けることは大切だと思います。
摂食に問題がある人には散歩がおすすめ!
食事や嘔吐に関して不安があり、拒食に陥っている方には散歩をおすすめしたいです。
私も未だに波があって外に出られたり出られなかったりしますが、やはり体重や食欲が回復する時期というのは、自転車や散歩などの運動習慣が身についているときのように思います。
さらに不安障害では外に出ることが難しく、つまりそれは友達に会ったり人間関係を構築することも容易ではないことを意味します。
SNSを無理のない範囲で活用してみて、自分と似た悩みを抱える方や健常者との交流を持ち、自分のことを少しずつ話せる相手を見つけていくことも、克服や自己受容に大きく貢献してくれると思います。
不安障害の治療には、薬物療法やカウンセリングが多く用いられます。カウンセリングでは、カウンセラーとの対話を通じて、不安なことを客観的に捉えられるようになったり、気持ちが落ち着いたりする効果が期待できます。また、エクスポージャー療法(暴露療法)という心理療法を用いて克服したり、リラクセーション法を習得することで不安を軽減できるようにすることもあります。
不安障害は、自分が病気であることに気付きにくく、重症化すると外出が困難になりやすい精神疾患です。一人で悩みを抱え込んでしまっている方は、まずはオンラインカウンセリングを活用してみてください。
引用元:うららか相談室
在宅医療とは?訪問診療や往診との違いは?
医療は受ける場所によって ①外来医療(外来診療):病院や診療所の外来に通って受ける ②入院医療:入院して受ける ③在宅医療:患者さんの自宅などで受ける …の三つに分かれます。
在宅医療のなかで医師が患者さんの自宅などに出向いて行う診療が「往診」や「訪問診療」です。医師が、診療上必要があると判断したとき、予定外に患者さんの自宅などに赴いて行なう診療が「往診」です。これに対して、在宅医療を行なう患者さんで、疾病や傷病のため通院が困難な方に対し、医師が、あらかじめ診療の計画を立て、患者さんの同意を得て定期的に(たとえば1週間に1回あるいは2週間に1回など)患者さんの自宅などに赴いて行なう診療が「訪問診療」です。
在宅医療は、医療関係者が、患者さんやご家族と相談の上、計画にもとづいて定期的に訪問し、治療や経過観察をする医療行為で、24時間体制で対応しています。在宅医療には、医師が訪問して診察や経過観察を行う訪問診療、看護師が訪問してケアを行う訪問看護、理学療法士や作業療法士が行う訪問リハビリテーションなどが含まれます。
引用元:エーザイ
