誰にも言えない悩み相談体験談!カウンセリングで原因をつきとめた話
20代女性 これは私がコールセンターのデータ処理部門で働いていた時のエピソードです。
コールセンターは当然女性が多く 激務でストレスの多い職場でしたが、大人でさっぱりした性格の方が多く、女性特有のドロドロした雰囲気はありませんでした。
そういった環境で楽しく働いていたのですが、ある時の人事異動で一変。
新しくやってきた40代独身の女性管理職がとても厳しい人で、それからは大変な日々が始まりました。
「パワハラの証拠があれば会社都合で退職できるかも」と心療内科を受診
その上司は仕事上のミス以外にもマナーや礼儀作法についても厳しい人で、彼女の気に障ったことがあると職場全員の前に立たされて一時間以上も説教を受けることがありました。
特にターゲットにされていたのは私を含め20〜30代の独身女性で、家庭を持っている人や年上の人は仕事のミスをしていても明らかに甘く接していました。
日が経つにつれどんどん彼女のパワハラがエスカレートしていきました。
彼女が注意しづらい人のミスをターゲットの人たちに押し付けたり、タイムカードを切った瞬間を見計らって残業を申し付けてくるようになりました。
エスカレートしていくパワハラに耐えかねて体調を崩した私が仕事を休みがちになってきたころ、ターゲットにされていたグループの1人が これまでにされてきたパワハラの記録をシェアしてくれました。
それを見たときに私の中で

証拠があれば会社都合で退職できるかも。
…といった気持ちが固まり、まずは心療内科を受診して診断を受け、併設された心理カウンセリングルームにも通うことにしました。
誰にも話せない苦しい悩みこそカウンセラーの出番だと悟った体験
コールセンターは業務の性質上 守秘義務がたいへん厳しい職場だったので、心理カウンセリングではどこまで話していいか判断できませんでした。
それで通い初めの頃はカウンセラーにうまく状況を伝えることができなくて困りました。
それでもカウンセラーさんは辛抱強くお付き合いしてくださり

カウンセラー自身も守秘義務があるんですよ。ですから、ここではまずはあなたの守秘義務のことは忘れて、必要になった段階で内容を精査しましょう。
…と諭されました。
そのおかげで職場の状況だけでなく、自分の思いの丈もありのままにお話しすることができました。
さらにこのとき私は『あっ!そうだ!』…と 自分が抱え込んでいた意外な盲点に気が付いたのです。

私は仕事の守秘義務にがんじがらめに縛られていたんだ。友達にも家族にも仕事の愚痴や相談ができない閉塞感があったから、こんなにもメンタルがまいってしまったんだ…。
カウンセラーにも守秘義務があるので、心理カウンセリングでは何を話しても大丈夫です。
恥ずかしいことや秘密のことを話してしまっても、カウンセラーは口外することはありません。
私もカウンセリング時には仕事の都合上漏らしてはいけない内容もたくさん喋ってしまいましたが、それから何年も経っていますが まったく問題は起こっていません。
そういう意味では、特に人に話せないこと、相談しづらい内容こそプロのカウンセラーにお任せすることをおすすめします。
今まで他人に話せなかったことを口に出していると、不思議と心のわだかまりが解けてきて、自分でも気づかないほど心の奥底によどんで眠っていた「どす黒い感情」に気付くことができます。
私はパワハラがきっかけで病院の心理カウンセリングに通うようになりましたが、お話を続けているうちに、根本的に業界としての働き方が自分の肌に合っていないことに気が付きました。
この気づきがきっかけで異業種に転職し、また元気に楽しく働けるようになりましたから、コールセンターでのパワハラは結果的には怪我の功名となった形です。
心理カウンセリングに行っていなかったら、合わない業界で自分に鞭を打ちながら だましだまし働き続け、もっと深刻なメンタルの病気になっていたかもしれません。

今の自分があるのはあのときの心理カウンセリングのおかげだ。
…と心から思っています。