毒親育ち長女の生きづらい人生は毒親介護まで続いていくという話
30代女性 私の父親(70歳)は毒親です。父は厳格で自分にも家族にも厳しく、思いやりに欠けていて失言が多い人です。
父とは大人になってから初めて大喧嘩がありました。子供の頃は口答えなどはできませんでしたが、私が成人し、自分の意見を言うようになると それが面白くなかったらしく ひどい口論となりました。
それまでの父の立ち居振る舞いから 子供の頃の私は

親は間違いも失敗もないすごい人間なんだ。
…と思い込まされていました。しかしそれは大きな間違いで、実はほんのちっぽけな一個人にすぎず

この父親は話し合いがまともにできる相手ではなかったんだ。単に自分を押し通すことしか考えていなかっただけ。服従して言うことを聞く子供でいなければ愛してはもらえなかったんだ。
…と気づいたのです。
毒親育ちは精神病というより洗脳状態に近く心の傷は想像以上に深い
父の言動で特に大嫌いなのは身体的なコンプレックスをはっきりと突いてきて とことんけなすところです。子供の顔や体型を悪く言うことが日常的にあり、それは幼少期から思春期、大人になっても続いていました。
コンプレックスを指摘されると自分を好きになれず 自己肯定感が下がるばかりか「他人からそれをどう思われているか」についても異常に気にしてしまうので 二重につらいです。
あとは、父は私以外の家族(兄弟は全員男性)に対しての暴力も怖かったです。女である私には手を挙げませんでしたが、兄たちはひどい目に遭っていました。それは自分自身には痛みはなくても、見ているだけで恐怖に支配される光景でした。
そんな「毒親育ち」は、私の性格や人格に影響を120%与えたと思います。

大人になったらそこからは本人の責任だ。

子供時代のことは色々あっても、いつか親の立場を理解できるときがくる。
…などという「毒親育ちでない」人の意見を耳にするたびに、

そういう意見を言う人は「洗脳」のような教育をされてきた被害者たちの心の傷を軽く扱っているのではないか?
…といつも感じます。
スポンジのように様々な思いを吸収する子供の心が20年弱ひどい環境に置かれ続ければ歪んでしまうのは当然です。また、そこで一度がっつりと染み込んだ考え方や性格や人格は 後々矯正することは難しいでしょう。
毒親育ちだけど長女の私が毒親介護をすると決めている
現在の私と父親は「触らぬ神に祟りなし」といった感じの 付かず離れずの関係です。私自身、ひどいことをされてきていますが、親に対しての愛がすべてなくなったわけではありません。
こちらからあまり深入りしなければ 向こうも他人行儀になってくれるので、距離感を大切にしていくことが重要だと思います。近づきすぎるとやっぱりまた傷つけられるので。ヤマアラシのジレンマそのものです。
そんな父親が要介護状態になったときの毒親介護については・・・できるというか、しなくてはいけないと思っています。毒を持つ親なだけあって、その性格のせいで友人はおらず 家族からも嫌われてしまっているところは 可哀そうに感じています。
私は兄弟で女一人なので、身の回りのことに関して何かと頼りにされているという自覚もありますし、自分の上、性格上放っておくことも難しいので、介護保険サービスなどを利用しつつ、自らの手で毒親介護をしていくだろうと思います。
心を守るためにカウンセリングを利用して適度なガス抜きをしながら毒親と付き合う
心の傷は脳が関知しづらい分野かもしれません。それゆえ脳がその傷に気づいたときには傷口が想像以上に広がってしまい、病院で心の病名がつき 薬の力を借りなければ後戻りできないところまで進んでしまいます。

もう少し早く対処していれば、ここまで心の病が進まなかったのに…。
…という人が メンタルクリニックの待合に溢れかえっています。自分がそうなる前に「心の声」に気づいてあげるにはカウンセリングを利用して自分の深層心理に気づくことが有効です。
カウンセリングは「話を聴いてもらう」だけだと思っていませんか?カウンセリングは生きづらい具体的な原因や出来事の整理を行い、どんな行動や考え方をすればいいかをカウンセラーと一緒に探していく作業です。プロ目線の的確かつ有効なアドバイスが受けられます。
人から「教わる」ではなく自分で「気づく」ことがもっとも重要で、腑に落ちないと問題はなかなか解決できません。プロのカウンセラーはそのお手伝いをします。
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