デジタル遺品のパスワード解除から株式1000万円を発見した体験談


デジタル遺品のパスワード解除から株式1000万円を発見した体験談

デジタル遺品パスワード解除

我が家は、私(30代)両親(父70代、母60代)兄(30代)の4人家族です。

私と兄は既に独立し、実家は両親の2人暮らし。去年までは父方の祖父(88歳)が私の両親と同居していたのですが、その祖父が亡くなり、現在では両親の2人暮らしです。

私と兄はお盆やお正月に実家に帰るぐらいの関係性ですが、たがらといって全くの疎遠といったわけではなく、実家との距離感はごく一般的です。

そんな私が体験した終活エピソードはデジタル遺品整理についてです。

「遺品整理」はよく耳にしますが、祖父が他界した後に必要に迫られて着手したのが その時に初めて知った「デジタル遺品整理」です。

「動画配信サービスから身に覚えのない請求がくるの」

デジタル遺品パスワード解除

2020年11月、祖父が他界しました。

私達家族は葬儀のために久しぶりに再会。葬儀が終わって生前の祖父との楽しい思い出話に花を咲かせて、無事に祖父の送り出しを終えられてよかった!と思ったのですが…この後 思いもしない展開が待っていました。

葬儀からしばらくしたある日、母親から私のもとへ連絡がありました。

身に覚えがない請求がくるのよ。

どこから請求が来るの?

その請求は 動画配信サービスを展開する”U-NEXT“という業者からだといいます。

その時実家で生活していた家族は父と母の2人だけ。

お父さんが内緒でU-NEXTを利用してるんじゃないの?

お父さんも全然身に覚えがないって…。

…ということは、他の第三者によってアカウントを不正利用されているのではないか?

これはマズイ!と思った私はすぐにサービスの停止を両親に促しましたが、ネット環境に疎い両親にとって それはむずかしい作業。

そこで私が急いで実家に戻って実家のパソコンを覗いてみたのですが、検索履歴から察するに、どうやら他界した祖父がU-NEXTに登録して、動画を楽しんでいた模様。

私がU-NEXTのサービス利用停止手続きをし、とりあえずこの件は落着しました。

「おじいちゃんは株をやっていたかも…」

デジタル遺品パスワード解除

もう、これで大丈夫!と思い実家を後にしようとすると 再び母親から呼び止められました。

もしかしたらおじいちゃん、株とかやっていたかも?

確かにパソコンに残っていた履歴の中には、株式投資をしているのでは?と考えられる検索履歴が数多く見受けられました。

おじいちゃんは株が好きで、新聞やニュースでちょくちょく株価をチェックしてたみたいだし。

お金大好き・貯金大好きだった祖父の性格からすると、株式投資をやっていた可能性は高いなと考えられました。

もしや おじいちゃんは株式投資をやっていたんじゃね?…みたいな雰囲気になり、目をギラつかせる私達家族(笑)

でも、祖父がどこの金融機関に口座を開いて何の金融資産を所有していたのかも、IDやパスワードについても知る由もなく、あたふたする私達。

せめてどこの金融機関に口座があるのかさえわかればなんとかなりそうなものの、それすらまったくわかりませんでした。

お金が大好きだった祖父のことだから、もし株式投資していたら、結構まとまった金額を投資していたはず。

しかし、当時の私達家族には、その事実を知る術を持ち合わせていませんでした。

デジタル遺品整理業者マレリークにパスワード解除とデータ取り出しを依頼

デジタル遺品パスワード解除

そこでこの件をネットに詳しい知人に相談すると

パソコンからデータを取り出すことが可能だよ。素人には難しい作業だけど。

…とアドバイスをもらい、自分なりにデータの取り出しと修復作業について色々と調べてみたところ、データの復旧から取り出し作業を請け負ってくれる業者を発見。

証券など電子資産の確認費用は2万円、パソコンのパスワード解除費用は18000円〜35000円でやってくれるとのこと。

これは決して安い金額ではない。でも…もしかしたらおじいちゃんの株、結構な金額があるかも?

そう思うと、居ても立っても居られませんでした。

ネットに詳しい知人が曰く「素人には難しい」ということなので、ここは思い切って業者にパソコンのデータ取り出し作業を依頼することにしました。

デジタル遺品パスワード解除

いざ、亡き祖父が愛用していたパソコンのデータ取り出し作業を業者に依頼しよう!と決意したにもかかわらず、私には少しのためらいがありました。

故人のパソコンに触れてデータを開示することはやはりデリケートな問題であり、そういう作業が初めてのことだったこともあって、かなり緊張しました。

もしかしたら大金が出てくるかも?といった淡い期待と、人生で初めて体験するパソコンのデータ取り出し作業という場面に遭遇する緊張感が交錯し、心臓がバクバク波打ちました。

しかし思い切って業者(マレリーク)に連絡したところ、業者の対応は明るく丁寧・親切だったのでほっとしました。

こちらの要件を話すと

そうですか。承知しました。今、そういった相談がとても多いんですよ。

これがいわゆる、デジタル遺品処理というものなんですね。

そしてその翌日、作業当日を迎えました。

【デジタル遺品】ネット証券口座と1000万円相当の株式が出てきた!

デジタル遺品パスワード解除

業者のスタッフは1人で我が家にやってきました。きちんとした身なりにハキハキとした丁寧な受け答え。親切な対応と、しっかりとしたマナーに好感が持てました。

そして、問題のパソコンがある部屋に場所を移動して、早速スタッフのデータ取り出し作業がスタートします。

パソコンの前に座り、テキパキとした華麗な手捌きでパソコンのキーをカチャカチャと小気味良く操作します。

スタッフの姿は、私達家族にとっては作業というよりは、エンターテイメント的なパフォーマンスのように映り、興味津々です。

作業の邪魔にならないように、私はその片隅でスタッフの様子を拝見していました。

パソコンの画面に目を向けると、今まで見たことがない、全く見慣れないアルファベットが無造作に並んだ画像。

「ほう~、これがパソコン内部の基幹部なのね!」と家族一同感心。それを尻目に淡々と作業するスタッフ。

その時はパソコンのデータより、スタッフの鮮やかなキータッチの方に気なりました。

デジタル遺品パスワード解除

 

作業完了です。

私達は早速、その内容を確かめてみると、やはり予想通り、祖父はsbi証券(旧イートレード証券)に口座を持っていたことが判明しました。

スタッフが取り出したパスワードとIDで口座を確認すると、な、なんと!日本円換算にして1000万円の株を祖父は所有していました。

内訳は誰もが知る、某自動車メーカーと某商社の株式です。

私達にとってはまさに棚からぼた餅!まあ少しはあるとは思っていましたが、まさか1000万円もの株を持っていたなんて!

本当にびっくりしました。いや、その時の気持ちを表現するなら、嬉しいと言った方がしっくりしますが。

デジタル遺品パスワード解除

スタッフの作業時間は約15分ぐらい。作業風景に「おお~」と見惚れてる間にあっという間に終わってしまいました。

ここで発生した料金はトータルで約5万円。最初はちょっと高いな!といったイメージがありましたが、結果的に業者に依頼して大正解でした。

依頼から作業が終わるまでの期間も2日のみ。申込手続きも簡単で、納得できる技術力にも大満足です。

もしあの時、祖父の証券口座の存在に気づいていなかったら?もし、業者に依頼していなかったら?と思うとゾクっとしてしまいます。

ネットが急速に広がっている昨今、私のような出来事を体験する人が今後増えていくのではないでしょうか。

もしかしたら、あなたの祖父母や両親にも秘密の隠し口座があるかもしれませんよ。相続が発生したら くれぐれもデジタル遺品整理だけは怠らないでください。

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