デジャブは前世を思い出す前兆?未来透視的な予見が起こる話
50代女性 バレエを教えていた私がいつも利用している貸しスタジオは 新宿駅からは少し離れた所にありました。
徒歩でスタジオに到着するまでの時間は 何となくぼーっと頭の隅で とりとめもないことを考たりしていたものです。
当時…というか今もですが、この辺りは再開発が盛んな地域で、街の様相もあっという間に変化していきました。
北新宿周辺は元は住宅の密集地域で、小さな木造の 戦後すぐにできたような家とアパートがぎっしり並んだ街並みだったので、当たり前のようにお風呂屋さんとかもありました。
古いアパートは風呂なし物件が多かったのです。
でもそれも再開発の波が押し寄せるまでのことで、今は昔の面影はなく、たくさんあった一戸建ては大規模マンションに変わってしまいました。
その景色を見ながら歩いていたある日、頭の隅でふと思ったのです。
この街並みを昔、私は知っていたかも…。この街の様子予見していたのかも…と。
実はこの辺り、大学時代に大学の近くから新宿に行くのに のんびりとバスを使用していた当時の バスの通過地点でもありました。
私は昔から暇な時には空想の世界に飛んでしまう方だったので、バスの中や電車では よくあれこれ頭の中で空想を楽しんだものです。
スマホの時代の現在ではちょっと考えられないことかも知れませんが、当時は本を読むか寝るかボーっとするかくらいしかやることがありませんでしたから。
思い出したのはそんな移動でバスを利用していた頃のことです。
ぼんやりと窓の外を見つつ、この沢山の一戸建てを潰してしまって高層住宅にしたら、空き地がたくさんできるだろうなあ、狭い日本にはそのほうがいいのかも・・・とか ふと思ったのです。
すると頭の中で いきなり景色が変わった感じがしました。
多くの古い木造の一戸建てが消えて大きなビルがいくつか建っていき 周辺に公園ができて、緑がそこここに見えた感じがしたのです。
当時はまだ大規模なマンションは一部の富裕層のものだった時代で、一般市民はアパート住まいもしくは郊外に一戸建てというのが普通でした。
なのに何故自分の目に、大きなマンション群が見えた気がしたのか、その時にはわかりませんでした。
そしてバスに揺られていて気持ちよく、半分夢を見ていたのかな?と思いながら、新宿駅前のバス停に降りたのです。
その時の記憶…忘れていたはずの記憶がいきなり蘇ってきたのが、数十年後の このスタジオに向けて歩いていたときのことです。
このスタジオも再開発の波に乗って 以前の場所とはちょっと離れたところに建て替えられていましたので、 通り道も自然と変化していたのです。
その通り道が、大学時代のバスの経路に当たっていたのに、この時気初めて気が付きました。
そしてこれに気がついた日を境に、この予見じみたものが かなり頻繁に起きるようになったのです。
後になって「これってスピリチュアルな経験なの?」と霊感が強い友人に聞いたところ、その一種だろうと教えてもらって腑に落ちました。
私が初めてこういったデジャブのような経験したのは2000年2月です。
こういった、何気に見た未来に対して何か問題が起きたということはありませんから 単なる予見に近い想像だったのかも知れません。
しかしそれが初めて起こった時あたりからやたらにこういった事が増えて しかも見えたものが短時間に実現してしまうことが増えました。
…と友人から言われました。
この時それに気が付かなかったら、この体質が浮上しなかった可能性もありますが、浮上してしまったせいで、その後も同じようなちょっとした予見を感じるようになってしまったのです。
予見があると翻弄されることもあるのですが、近未来に対して覚悟を決めておくことも出来ないではないので、ある意味楽ではあります。
実際に次に予見した収入減も…嫌な予見ですが 覚悟はできていたという意味では慌てずにすみました。
この予見についてふと自分で思ったことは、
はっきりしたことがわからないので、収入減の予見の後は、同じようなあまり良くない予見があった場合、逆を強く望むように対処しています。
そして それと無関係ではないと思える「たぶんスピリチュアルなこと」が最近頻繁に起こります。
近頃は予見だけではなく、時々懐かしい思いに包まれる夢を頻繁に見るようになったのです。
…ということですが、これはもしかしたら過去世の記憶なのではないか?と思い始めている今日この頃です。
そして懐かしい思いをする夢を見るたびに「自分の前世を知りたい!」という痛烈な思いに駆られるのです。
