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引用元:amazon
- 君の膵臓をたべたい
- グリーンブック
- ソング・オブ・ザ・シー 海のうた
- 湯を沸かすほどの熱い愛
- ジョー・ブラックをよろしく
- ジョン・ウィック
- ストーリーオブマイライフ わたしの若草物語
- ブラックバード 家族が家族であるうちに
- グレイテスト・ショーマン
- シャザム!
- ドリーム
- オンリー・ザ・ブレイブ
- ハクソー・リッジ
- 最強のふたり
- 昼顔
- ホビット 決戦のゆくえ
- ラ・ラ・ランド
- マイ・インターン
- クワイエット・プレイス
- シェフ 三ツ星フードトラック始めました
- パターソン
- ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密
- ワンダー 君は太陽
- ワイルド・スピード ICE BREAK
- ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
- マッドマックス 怒りのデス・ロード
- イミテーションゲーム・エニグマと天才数学者の秘密
- 無料体験で映画を楽しめる2大サービス
君の膵臓をたべたい
重い膵臓の病を患うヒロイン・山内桜良に浜辺美波。桜良の病気を唯一知ることになるクラスメイトの【僕】役には北村匠海。これからの活動に目が離せないフレッシュな2人が、儚くも美しい高校時代を瑞々しく演じます。さらに映画では、原作には無い12年後の≪現在≫が描かれ、≪過去≫と≪現在≫の2つの時間軸が交錯しながら物語が進んでいきます。
そんな≪現在≫パートで教師となった【僕】に小栗旬、桜良の親友【恭子】を北川景子が演じ、物語を大きく揺り動かします。主題歌はMr.Childrenの新作「himawari」心を揺さぶる情感溢れるメロディが感動のラストを彩ります。誰もが想像出来ない結末とタイトルに隠された本当の意味を知った時、あなたはきっと涙します。
引用元:東宝
50代男性 ほろ苦い青春映画として中高年男性である私の遠い昔の高校時代とダブらせて鑑賞しました。
余命わずかな少女が生きた証を作るためにクラスメートと付き合い、短い時間に様々な思い出を作っていく。
それに付き合う少年は、最初は振り回され戸惑いながらも徐々に彼女に惹かれていく心の変化は純粋で 今の自分に忘れかけた感情を思い起こさせるものでした。
昨今の青春映画の今風の恋愛ドラマとは異なる、少し古臭いかもしれないがとても純粋な恋物語は 心が洗われるものでした。
ハッピーエンドの物語ではありませんが、生き抜いた主人公が親友の結婚式に宛てた手紙の内容は一滴の後悔もないもの。
そのシーンを経たラストでは悲観に涙するのではなく 生き抜いた主人公に「がんばったね」と拍手を送りたくなるものでした。
主演の浜辺美波さんの演技も素晴らしく 笑顔の可愛さと悲しい運命とのコントラストが物語をよりドランマティックにしていました。
ストーリーは、日常を淡々と描きながら進んでいくもので旅のシーンの風景等、彼女の思い出になるシーンが一つ一つ丁寧に描かれておりとても印象に残るものです。
本作、アニメ版もありますが私は実写版の方が好きです。
原作は2016年「本屋大賞」第2位になった有名な小説です。
涙なしには見られない名作だと思います。
40代男性 膵臓の病気の侵され、余命わずかのヒロイン「山内桜良」が 人生の最後の時間を懸命に生きる姿に感銘を受けました。
桜良が「死ぬまでにやりたいこと」を実現するために、主人公の「志賀春樹」をいろいろなことに付き合わせ、振り回していくストーリーですが、桜良が懸命に「死ぬまでにやりたいこと」を実現させようとする姿と、また余命わずかしかないことを分かっていながらも明るく振舞っている姿が印象的です。
自分自身は普段、自分の余命のことなど意識せずに生活しているが、自分自身が病気で余命数か月などどいわれた時に、このヒロインのように前向きな姿勢をもてるかどうかと考えると・・・
自分はおそらく絶望的な気持ちになって、このヒロインのようには振舞えないのではないかと思います。
最終的にヒロインは病気以外の原因で亡くなってしまうのですが、どんな原因であれ突然自分の人生が終わってしまうことは、誰にでも起こりうること。
この映画を見た時に改めて考えさせられましたし、この映画を見る前と後とでは日々の生活に対する態度が全く変わってしまいました。
ヒットした映画ですので既に見た人も多いとは思うのですが、まだ見ていない人、特に10代、20代の若い人たちに見てもらいたい映画です。
私自身も若い頃は1日1日をそれほど大切にしてきた訳ではないので、この映画を見た時には自分自身の人生を振り返る良い機会となり、今後のことを考えるきっかけとなりました。
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グリーンブック
時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが…。
引用元:amazon
40代女性 まだ黒人差別が色濃くある頃のお話です。
ホワイトハウスでも演奏を奏でる黒人天才ピアニスト、ドクター・シャーリーと ニューヨークにある一流ナイトクラブで用心棒を務める白人のトニー・リップの友情の物語。
ある日、シャーリーは黒人差別の色濃いアメリカ南部での演奏ツアーの開催を目論み、自身の運転手として、白人のトニーを雇います。
2人は、黒人用旅行ガイド=グリーンブックを頼りに旅を始めますが、その行く先々であらゆる差別と遭遇。
演奏中は白人と同じ扱いを受けますが 演奏が終わった途端に同じフロアへ入れない…などの黒人差別を受けたり、また、道中出くわした黒人の方々からも白い目で見られ、白人にも黒人にもどちらにも属せないシャーリーの立場に胸が締め付けられる想いでした。
でも「音楽はそんな心の隔たりをなくしてくれる」…天才ピアニストシャーリーの強さと、衝突しながらも徐々に打ち解けあい彼を支えるトニーの温かい友情に涙しました。
シャーリーやトニーのそれぞれの立場で抱える葛藤や心情がとても素直に描かれていて、人種差別だけでなく、自分の人生の生き方も考えされられるとてもいい映画でした。
日本では人種差別を目の当たりにする機会も少なく、経験することもあまりありませんが、マイノリティを嫌う性質があるので、この映画はそういった価値観を見直すのにもとてもいい映画だと思います。
子どもから大人まで色々な年代の方に色々なメッセージを与えてくれるとても素晴らしい作品です。
20代男性 この映画は、人種差別と友情の映画です。
用心棒をしていた白人男性とピアニストの黒人男性の物語で、車でピアニストを色々な地域にある会場に送り届ける話なのですが、最初っから映画に引き込まれます。
豪快な白人男性に対して差別を受ける繊細な黒人男性、相反する2人の行動や会話1つ1つが、笑えもするし、深みがありました。
2人が車に乗り、出発してまもなくハンバーガーを食べる時の行動は、爆笑してしまいました。
そんなこんなで、ぎこちない2人の車での旅が始まります。
グリーンブックは実在したガイドブックです。
黒人が普通のホテルに泊まってしまわないようにするため、黒人専用のホテルや施設が分かる、ガイドブックになっているのです。
そのガイドブックを元にこの2人が続くのですが、アメリカの南部にいる時の周りからの反応は壮絶なもので、実際にこんな世界があり、今でも名残りがあると知ったのは この映画を通してとても勉強になりました。
この映画は見どころがたくさんあります。
2人に対するその他の人の態度、2人の関係にだんだんと友情が芽生えてくるシーンなど、ジンワリくるポイントが、多々あります。
差別があると知っていても、ほとんどの人が想像している全てを超えていることを、この映画が教えてくれました。
個人的にはテーマは重いですが、笑いの部分もあり、暗い映画ではないと感じます。
旅を終えて帰った2人を白人の家族が迎えるシーンは、心に刻まれるワンシーンになるはずです。
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた
海ではアザラシ、陸では人間の姿になる妖精・セルキーの母親と、人間の父親との間に生まれたベンとシアーシャの兄妹。妹が生まれた日に母親が姿を消したことから、ベンは妹に優しくできない。6歳の誕生日を迎えたシアーシャは、セルキーのコートを着て母親が姿を消した海に入ってしまう。
引用元:amazon
50代女性 CMの宣伝をチラッと見かけた時、少し気になった第87回アカデミー賞 長編アニメーション部門ノミネート作品。
アイルランドに伝わる伝説がベースとなっているアニメーションというのがとても珍しく、神秘的な印象でした。
画風は、昔のスタジオジブリの影響が大きいという評判でしたが、日本昔話と言った方がしっくりきます。
セルキーという、スコットランドの伝説上の海の妖精(海の中でアザラシの姿をした種族)の母親と人間の夫、その間に生まれた子供との愛情の描き方が、とても日本の昔話に通じる物静かな哀しさや切なさが漂っています。
アイルランド人の感性は、日本海側や北国の人達の辺境的な地域独特の感性と似ているようです。
唯一、この物語にとても外国を感じさせた部分は、セルキーと人間との間に生まれた娘のおくるみ(白い毛皮)を“コート”と呼んでいるあたりです。
この“コート”を身にまとう事で、娘のシアーシャの封印された能力が目覚めるのです。
その姿が、海の生物である「クリオネ」を元にしていることは一目瞭然ですが、とても可愛らしく、目を奪われます。
そして、この映画で一番優れていると思われたところは、作品中に頻繁に使われている「Song of the Sea」というタイトル曲です。
日本語吹き替え版は、中納良恵さんによる「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」として日本語で歌われています。
原曲もミステリアスで素晴らしいのですが、日本語の歌の方がもっと神秘的に聞こえます。
メロディが「禁じられた遊び」にかなりそっくりなのですが、映画の内容同等、身を護る唄に思える素晴らしい曲です。
この歌を聞くだけでも、この映画を観る価値があると思えました。
何か、心が辛くなったら。観てみて(聴いてみて)ください。
湯を沸かすほどの熱い愛
銭湯・幸の湯を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら娘を育てていた。そんなある日突然、余命2ヶ月という宣告を受ける。その日から彼女は「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。
引用元:amazon
20代女性 ステージ4のガン宣告を受けた銭湯を営む女性の物語です。
情が厚く母としての強さを感じる女性は余命宣告を受けてから落ち込みますが、その弱さは娘には見せません。
家出した夫を連れ戻したり、娘のいじめを慰めることなく戦う強さを教えたり、生きている間にできることを精一杯の愛情を持ってしようとします。
それが身内であれ、たまたま会った人であれ、同じようにお母さんのような温もりと厳しさを持って接する。
その深い大きな情や愛情をかけられた人たちが、自分にしてもらったように、余命が近い主人公にも愛情をいろいろな形で返します。
その背景には主人公自身の辛い過去や複雑な事情があるのですが、だからこその現代ではあまり見ない情の厚さに感動しました。
残りの命をただ楽しむだけでなく、残った人たちがよりよく生きられるようにとの思いを込めて、今できることをやっていく姿を見て、命の終わり方はこうでありたいと思いました。
きっとその思いや愛情の分だけ愛されて死ぬことができると思うからです。
愛されるために愛するのではなく、愛する人が幸せであることを心から願うこと、これはとても尊くて美しいと思いました。
形だけじゃない気持ちや愛情が、現代社会には足りないのかもしれません。
登場人物もどこか過去に何かしら抱えている人が多く、だからこそ主人公にもらった愛情がどんどん染み込んでいく様子がわかりますし、もらった愛情の分だけ返したくなるのです。
家族愛、親子愛の尊さが伝わる作品だと思います。
ジョー・ブラックをよろしく
N.Y.のメディア王パリッシュ(アンソニー・ホプキンス)の愛娘スーザン(クレア・フォラーニ)はコーヒーショップで出会った若者と心惹かれ合うが、想いを残したまま店を後に。その直後、若者は交通事故でこの世を去ってしまう。そしてある日、不思議な魅力を漂わせた若者がパリッシュのもとを訪れ、死期の近い彼を迎えに来たことを告げる。若者の正体は、死の世界からの使者である”死神”。しかし、人間社会に興味を抱いた死神は、パリッシュに猶予を与え、ジョー・ブラック(ブラッド・ピット)と名乗り、この世で短い休暇を過ごすことにする。その夜、一家が食卓を囲んでいるところに帰ってきたスーザンは、ジョーを見て驚く。死神がこの世で体を借りた若者こそ、コーヒーショップで出会った彼だったのだ・・・。
引用元:amazon
40代女性 死神が人間に興味をもって、人の体を借り受けて人間の世界を体感しにくる物語。
恐ろしく、けれど知的でユーモラスで、どこか可愛らしい死神を名演している、こんな美しい男優さんがいていいのかと思うようなブラット・ピット。
死神が興味をもった人間、教養があり、信念もあり、公私ともに充実しているが死期の近い初老の男をアンソニー・ホプキンス。
その男の娘であり、死神が乗り移った体の青年に恋をしている女性に、知的で美しいクレア・フォーラニ。
素晴らしいキャスティングです。
またこの映画の世界観は、洗練されていて知的で教養深いので、いつ見ても美しいです。
死神とは知らずに惹かれる女性。
死神との恋に激昂するものの、恋とは何たるかを理解している父親。
恋をしてしまった死神が、愛とは何かを考えた時に取った行動。
それらの恋愛を主軸に、ストーリーは、父親の経営する会社を乗っ取ろうとする役員との絡みで巧みにスピード感があります。
会社の乗っ取りにも、死神の出現にも、娘の恋愛にも、自分の死にも、冷静にどっしりしている父親役のアンソニー・ホプキンスの格好良さにも惚れ惚れします。
そして、時折少年のような顔を見せて、しかしミステリアスな部分も恐ろしい部分も持っている死神ブラット・ピットの魅力にクラクラします。
この二人が、最後に橋を渡っていくシーンはいつ見ても名シーンです。
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ジョン・ウィック
裏社会に語り継がれる一騎当千・伝説の殺し屋ジョン・ウィック。愛を知り、表の世界へと足を洗い平穏な日々を送っていた彼は、ある日、不運にも彼の愛するもの全てをマフィアに奪われてしまう。怒りに震え、心の奥底に封じ込めた”殺し屋の魂”を解き放ち、復讐のために独り立ち上がる。
引用元:amazon
40代男性 「ノンストップキリングアクション」と銘打っているだけあって、本当にずっとアクションが続きます。
映画の時間は100分と若干短いですが、アクションのボリュームは充分です。
引退した殺し屋の話ですが、復讐のために復帰します。
腕が鈍っている描写が素晴らしいです。
銃の残弾数を把握していなかったり、動いている物体に命中できなかったりです。
必ず二発以上うって、頭に当てて必ずトドメを刺すのがプロとして徹底しています。
またトリガーを右指だけではなく左指でも弾きます。
両利きにしているなど描写が細かいです。
相手はロシア人マフィアですが、ボスも復讐相手の息子も良い俳優です。
ラストはボスと戦いますが、ちょっと力量さがあからさまな印象を受けます。
主人公はキアヌ・リーヴス氏は「マトリックス」や「スピード」のさわやかなイメージしかなかったのですが、今回はおっさんでダークでヒゲで長髪です。
今までと全く違う印象でしたが「ジョン・ウィック」という魅力ある人物に仕上がっています。
終盤の車を使ったアクションも序盤の布石の回収でもあり、車を馬のように扱っていて新しいです。
2・3と続編があり、4も来年上映される予定なので、アクション好きな方にはおすすめです。
ストーリーオブマイライフ わたしの若草物語
しっかり者の長女メグ、活発で信念を曲げない作家志望の次女ジョー、内気で繊細な三女ベス、人懐っこく頑固な末っ子エイミー。女性が表現者として成功することが難しい時代に、作家になる夢を一途に追い続けていたジョーは、性別によって決められてしまう人生を乗り越えようと想いを寄せる幼なじみローリーからのプロポーズにも応じず、自分が信じる道を突き進もうとしていたのだが……。南北戦争時代に力強く生きるマーチ家の4姉妹が織りなす物語。
引用元:amazon
20代女性 かわいくて強くて素敵な4姉妹を通して様々な女性の行き方を描いた映画です。
映画を見た女性はどれかのパターンには当てはまると思うので共感することができ、自分の生き方を肯定してもらえるような気分になります。
自分らしさをもっていていいんだよ!と言われているような感じです。
私は恋愛にあまり興味がないので「恋愛するのが当たり前」みたいな世間の風潮に少し疲れていましたが、主人公の姿を見て心が救われたような、そして考えさせられたような そんな気持ちになりました。
仕事に生きるのも、恋に生きるのも、趣味に生きるのもどれも悪くない。
どれも素敵な生き方なんだなと思えて、私も自分のやりたいことを頑張って、周りの人を大切に思って、好きなように充実して生きていきたい!そう思いました。
アカデミー賞・衣装デザイン賞受賞作ということで衣装が本当にかわいくて、映像も綺麗で、おしゃれで視覚的にも楽しかったです。
19世紀の話なので登場人物みんながふわふわ・ふりふりのドレスを着ていて海辺でみんなで遊ぶシーンや、庭で遊んでるシーンなども現代とはひと味違う美しさがあり、映画全体の雰囲気がとても良くて気に入っています。
キャストがとても豪華で眼福です!
私がいちばん好きな俳優のティモシー・シャラメさんも出ていますが、とっても美しくてかっこよかったです。
他の作品でも共演しており仲良いシアーシャ・ローナンとティモシー・シャラメのやり取りがとても可愛くてそこも見どころです。
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ブラックバード 家族が家族であるうちに
死を選択した母、秘密を知った家族。深く静かに心揺さぶられる物語。「ノッティングヒルの恋人」ロジャー・ミッシェル監督、スーザン・サランドン、ケイト・ウィンスレット2大オスカー俳優が、死で揺れる家族をリアルに演じ最高の感動作として結実!2019年トロント国際映画祭正式出品作品
引用元:amazon
30代女性 病気により次第に身体が動かなくなっていく主人公が安楽死を選択し、その前に家族や大事な人たちを呼んでパーティーを開くというストーリー。
パーティーが進むにつれ、母親との時間が終わりに近づく娘の葛藤や、今まで話すことのなかった過去が明らかになったり、本当は誰かの思惑で死を選ばされているのではないかという不信感。
パーティーの中できれい事だけでは済まされない感情をぶつけ合います。
実際にその立場になったら自分はどうするのだろう。
本当に大切な人の決断だから…と尊重し送り出すことができるのだろうか?
引き止めたからといってその後の生活をするのは本人なのだから無責任なことはいえない。
でも受け入れることもできない。
そんな中で現実に向き合って より良い最期を迎えられるよう自分の気持ちと葛藤していきます。
人間の当たり前の感情がリアルに描かれていてとても感動しました。
一つの映画の中に気持ちの移り変わりや葛藤がぎゅっと詰め込まれ描かれていて、とても考えさせられました。
最後には大事な人たちに見守られて旅立つ姿には涙が止まりませんでした。
いつどんな最期になるかわからないからこそ、身体の動くうちに元気なうちに後悔のないよう有意義な生活を送っていきたいと強く思いました。
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グレイテスト・ショーマン
19世紀に活躍した伝説のエンターテイナー、P・T・バーナムを『X-MEN』シリーズや『レ・ミゼラブル』などのヒュー・ジャックマンが演じるミュージカル。空想家の主人公が卓越したアイデアと野心で世界中を熱狂させるさまと、ロマンチックな愛の物語が描かれる。監督はマイケル・グレイシー。ミシェル・ウィリアムズやザック・エフロンらが共演。『ラ・ラ・ランド』で第89回アカデミー賞歌曲賞を受賞した、ベンジ・パセックとジャスティン・ポールが音楽を担当している。
P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は妻(ミシェル・ウィリアムズ)と娘たちを幸せにすることを願い、これまでにないゴージャスなショーを作ろうと考える。イギリスから奇跡の声を持つオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)を連れてアメリカに戻った彼は、各地でショーを開催し、大成功を収めるが…。
引用元:Yahoo!映画
40代女性 私はミュージカル好きでヒュー・ジャックマンが出ているからハズレはないだろう、そんな気持ちで劇場へ観に行きました。
作中の個々のキャラクターが個性的です。
順風満帆に生きてこられた人ではない人たちの居場所を作るという話で人集めをしていても、それを見世物としてビジネスにしたいという考えもあったりで、人の良い部分と汚い部分が見える…それがたしかに綺麗事ではなくきちんと描かれていました。
ただ、ビジネスとして…という部分はあれど 自身がそのショー、エンターテインメントを楽しみはじめた部分をふとした時に感じられました。
人には汚い部分はあっても 自分が楽しいと思い始めたら それはただのビジネスではないんだなと感じました。
ショーに出演する人たちのキャラクターが個性的でとても惹かれる部分があるのが、この映画に魅入ってしまうところだと感じます。
歌のうまさ。声に引き込まれて涙が出る。
ダンスの美しさ。綺麗に揃ったダンスと歌声が重なると、心から震えるってほんとにあるんだ…と、この作品で初めて知りました。
一度ではもの足りず、3回目も劇場に行った映画はこれが初めてです。
大きなスクリーンで大音響で自分もそのショーの会場にいるかのような体験ができる作品はなかなか出会えません。おすすめです!
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シャザム!
ビリー・バットソンは都会でたくましく生きる14歳の少年。ビリーは魔法の言葉を叫ぶと、大人の体のスーパーヒーロー、シャザム!に変身できる。そんな力に目覚めた彼に、挑戦状を叩きつけてきたのが邪悪なドクター・シヴァナだった。
引用元:amazon
20代男性 多くのスーパーヒーロー作品を生み出してきたDCからの映画ですが、これまでのスーパーマンやバットマンなどのスーパーヒーロー作品とは違い 主人公のクズっぷりが逆に気持ちの良い作品です。
スーパーパワーを与えられ並はずれた力を使えるようになるだけでなく、見た目も筋肉ムキムキのイケメンにいつでも変身できるようになった少年が その力を利用してコンビニで強盗をしていた犯罪者を倒す代わりにお菓子や酒を要求したり…と ヒーローとしては有り得ない行動を最初のうちは取ってしまいます。
これにはちょっと衝撃を受けました(笑)
それだけでなく 主人公の周りのキャラも個性的な面々が多く魅力的。
しかし面白い話の中でも 友達や家族との絆、特に血のつながっていない家族とだんだん仲良くなっていきます。
最初養子に出された頃はクールなキャラで、物事を正直に全部喋ってしまう かつ 極度のヒーローオタクから あまりソリの合わなかった弟と共に敵を倒すべく行動していく姿にとても感動しました。
こういうシーンを見ていると大事なのは血のつながりではなく お互いに信頼しているか、愛があるか…という気持ちなんだなと思い、とても感銘を受けました。
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ドリーム
1962年に米国人として初めて地球周回軌道を飛行した宇宙飛行士ジョン・グレンの功績を影で支えた、NASAの3人の黒人系女性スタッフ、キャサリン・ジョンソン、ドロシー・ボーン、メアリー・ジャクソンの知られざる物語を描いたドラマ。ソ連とアメリカの宇宙開発競争が繰り広げられていた61年、米バージニア州ハンプトンにあるNASAのラングレー研究所に、ロケットの打ち上げに必要不可欠な計算を行う黒人女性グループがいた。なかでも天才的な数学の才能をもつキャサリンは、宇宙特別研究本部の計算係に抜てきされるが、白人男性ばかりのオフィス環境は、キャサリンにとって決して心地よいものではなかった。
一方、ドロシーとメアリーもそれぞれ、黒人であるというだけで理不尽な境遇に立たされるが、それでも3人はひたむきに夢を追い続け、やがてNASAの歴史的な偉業に携わることとなる。キャサリン役で「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のタラジ・P・ヘンソンが主演し、ドロシー役を「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のオクタビア・スペンサー、メアリー役を「ムーンライト」などにも出演している歌手のジャネール・モネイが演じた。監督は「ヴィンセントが教えてくれたこと」のセオドア・メルフィ。ミュージシャンのファレル・ウィリアムスが製作と音楽を担当。
引用元:映画.com
20代女性 黒人差別、女性軽視が蔓延していた時代に、環境に屈せずに夢を持ち続けた女性達の話です。
私だったら心が折れてしまっただろうなと感じるような状況でも、職場や近所の黒人女性同士で励まし合い、家族に支えられながら仕事で成功を掴む姿は、同じ働く女性として胸を打たれました。
NASAという、男性の中でも優秀な人たちが集まる環境の中で活躍していく女性の姿は輝いていますし、実在する人物の話という点も特に心に刺さりました。
また頭の良さや仕事の実力だけでなく、人柄や仕事にひたむきな姿で仲間を増やしていくところも、働く上で大切なことを改めて考えるきっかけにもなりました。
ドリームに登場する女性達のような人達の努力により、今の世の中があるんだなと知り、私も未来に向けて誰かの力になれるように頑張らなければと思えるようになりました。
これから仕事を始める人、夢に向かって頑張っている人、仕事で結果が残さず燻っている人、どんな人にも勇気ややる気を与えてくれる作品だと思います。
ヒューマンドラマが苦手な人も、主人公達が取り組むテーマがスペースシャトルの打ち上げで、仕事の内容も勉強になるので、宇宙開発を題材にした映画としても見ることができるのでオススメです。
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オンリー・ザ・ブレイブ
堕落した日々を過ごしていたブレンダンは、恋人が妊娠したことをきっかけに森林消防団へ入隊。地獄のような訓練の毎日を過ごしながらも、仲間との信頼を築き、彼らの支えの中で少しずつ成長していく。しかしそんな彼らを待ち受けていたのは、山を丸ごと飲み込むような巨大山火事だった。
引用元:amazon
30代女性 オンリーザブレイブは、2013年6月にアメリカのアリゾナ州で実際に起きた山火事を描いた作品です。
日本では森林火災はあまり馴染みがないですが、森林の多いアメリカでは、いわゆる住宅街などを対象とする消防隊とは別に、森林火災を専門に扱う消防隊があることを 私はこの作品で初めて知りました。
そして、森林火災への対処についても勉強になりました。
火災というと、燃えているところを消す、文字通り消火作業をするイメージですが、森林火災ではその規模が大きければ大きいほど 住宅地や商業地に延焼した場合の被害が甚大になるため、火を消すのではなく、火の進む方向を読んで、その先にある木々を伐採あるいは燃やし、燃えるものを無くすという作業を行うそうです。
火に先回りして、延焼の対象を無くすという方法論を初めて知りました。
そんな消防隊のリーダー、メンバーの若き青年を主軸に、色んな葛藤や家族との絆が描かれた本作は、実話ということもあり、ドラマチックな展開というよりは 事実に忠実に作られています。
そこで観るそれぞれの人間性、強さと脆さはとても見応えがあります。
何のために働くのか、何を守るのか、自分の使命は何なのか、そんな事を考えさせてくれる作品です。
物語のラスト、ネタバレはしません。是非予備知識なしで、ラストを見届けてほしいです。
みなさんはどんな感情を抱くのでしょうか?
わたしは、ただ茫然自失、そして目から涙が溢れていました。
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ハクソー・リッジ
ヴァージニア州の静かな田舎町で育ったデズモンドは、第一次世界大戦に出征して心に傷を負い酒に溺れる日々を送る父と、そんな父に苦しめられる母の姿を見て育った。「汝、殺すことなかれ」の教えを大事にしてきた彼は、やがて第二次世界大戦の激化に心を痛め、周囲の反対を押し切って陸軍の衛生兵に志願する。だが、訓練中に銃に触ることを拒否したことから、彼は上官や同僚の兵士たちから執拗ないじめを受けることになる…。
引用元:amazon
30代男性 第二次世界大戦、主人公が、信念である「不殺」を胸に衛生兵として戦場に足を踏み入れる。
入隊から訓練そして戦場でも一貫して自分の信条を貫く主人公に胸が熱くなりました。
教官や同僚からの反発、戦地での銃撃戦、いかなる場面でも主人公は決して屈せず 自分のすべきと思うことを実行していきます。
命を懸けて戦場を駆け回り多くの人を救うため奔走します。
敵味方が殺し合う中、ボロボロになりながら仲間を引きずりながら前線からセーフゾーンまで何度も何度も往復します。
この映画はは実際にいた人物の実体験をもとに作られており、いかに彼の人生がドラマチックであったかをうかがい知ることができます。
戦争で勇敢に戦い一人でも多くの敵兵を倒すことが強く望まれていた時代に、周囲の反感を押し切り、泥だらけになって黙々と多くの命を救う、そして認められる。
それがいかに大変な事かを圧倒的な映像美とリアリティで表現しています。
主人公は誰一人殺しませんが、戦場真っただ中なので多くの命が失われていきます。
映像の迫力、不殺の信念からくるスリル。特に後半は手に汗握る展開が続きます。
2時間ちょっとの映画ですが見どころが多くあっという間に見終わってしまいました。
そして、戦場は沖縄戦、前田高地での戦いです。
舞台が日本ということで随所にみられる敵兵の大和魂にも同じ日本人として胸が熱くなりました。
誰も殺さない戦争。
今までとは一味違った戦争映画だと思います。
是非多くの方に見て欲しいと思います。
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最強のふたり
事故で全身麻痺となり、車いす生活を送る富豪と、図らずして介護役に抜擢されたスラム出身の黒人青年。共通点はゼロ。高級住宅地とスラム、ショパンとクール&ザ・ギャング、超高級スーツとスウェット、洗練された会話と下ネタ、車いすとソウル・ミュージックに乗ってバンプする身体―。二人の世界は衝突し続けるが、やがて互いを受け入れ、とんでもなくユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。
引用元:amazon
30代男性 登場人物が失業中の元囚人と全身麻痺の大富豪という、環境や性格が全く違う二人が介護を通じて信頼関係を構築する作品。
人生の価値を見出したり、無鉄砲に見えるがチャレンジすることの大切さを学びました。
このモデルの二人を見ていると信頼関係とは世間一般常識の殻を破り、心の内を隠さず本心で会話することが重要と感じられます。
面接のシーンで元囚人のドリス以外の複数の面接者は志望目的に『人間に興味がある』『人を助けたいから』『障がい者が大好きで』『障害者の自立を助けたいから』と偽善者のような気色の悪い言葉を並べ話しています。
大富豪の介護の仕事で高い給料目当てなのが見え見えな面接者に対して、ドリスはまともな面接をせず失業手当の手続きをするためのサインをもらいに来ただけという非常識っぷり。
この非常識さや言葉遣いの荒さなどを理解できる人は少数派なのではないだろうか。
日本なら確実に通用しないでしょう。
その非常識なドリスに一か月の試用期間を設けて雇ったフィリップは自身の介護をドリスに任せますが、数々の無礼や事件が起こります。
もちろん賛否両論あると思いますが、とても人間味のあるシーンが続き、介護者と要介護者の関係ではなく ひとりの人間としてお互いのことを尊重し始める描写がとても素晴らしいです。
建前やマニュアル通りの介護では 身体的なお世話は出来るのかもしれませんが、本当の意味での心の介助は出来ないと感じます。
人の生き甲斐は人それぞれ違い、一般常識では収まらないものですから。
これから日本は超高齢化社会を迎え、介助を必要とする人と関わる機会が増えるでしょう。
その際の心構えをこの作品からたくさん学べると感じます。
介護的な目線だけでなく、型破りでもチャレンジすることで人生を豊かにし、それが伝染し周りがハッピーになる描写も描かれているので、自己啓発的な要素もあるおすすめの映画です。
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昼顔
お互いに結婚していながら、惹かれあい愛し合うようになった笹本紗和と北野裕一郎。その一線を越えた関係はいつしか明るみになり、ついに2人は別れざる得なくなってしまった。そして、紗和は夫とも別れ一人になった。あれから3年 紗和は海辺の町で慎ましく暮らしていた。オーナーの杉崎尚人が営むレストランでのアルバイトと狭いアパートの往復が日課で、北野の夢を見る事さえ既に無くなっていた。海岸沿いの小さな町には、彼女の過去を知る者は誰もいない。
一方、大学の非常勤講師となっていた北野は蛍に関する講演を、ある街で行う事に。講演中、客席に目を向けたとき、彼は言葉を失ってしまう。そこには、紗和の姿があった。「神様、私を試しているのでしょうか」運命のいたずらか、再びめぐり会う二人。あの時に交わした愛を忘れられず、どちらからともなく逢瀬を重ねていく。
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40代男性 昼顔ドラマの続きの話です。可能であれば先にドラマを見て本作を見るのをオススメします。
ドラマを見てからの方がより感情移入出来ますし 感動します。
ドラマでは主演の上戸彩演じる一般の主婦と高校教師を演じる斎藤工がお互いに惹かれ合っていくストーリーです。
結局離れ離れになってしまったふたりでしたが 再会。
感情移入しすぎて 思わず上戸彩の幸せを祈りながら見てしまいました。
ドラマでは上手くいかなかったが今回は幸せになってください!
ドラマで大変な思いをしたのだから、もう幸せになって良いだろう二人の恋路を誰も邪魔しないで欲しい!
そんな感じで見入ってしまいます。
ラストの斎藤工のシーンは圧巻です!
監督と制作陣の熱い思いを感じますし、映像と音楽が絶妙にマッチしており正直感動します。
お互いにどれだけ好意を持っていても必ず一緒になれるわけではない。
周囲の環境や周囲の人間関係、本人達の努力だけではどうしても上手くいかない。
自分自身の人生と重ねて 思い通りにいかない切なさや悲しさ、そして行き場のない悔しさなど本作を見終わったあとにいろいろと考えさせられます。
また上戸彩の演技も光ります。
これまでの出演作品のなかで一番ではないでしょうか。
本作をみて自分自身のなかでは2017年1番良かった映画です。
上戸彩・斎藤工・伊藤歩の名演技、そしてラストの意外な結末。
人生のなかで生きる希望や喜びまた絶望、悲しみは見終わった後に感じられます。
自分自身のパートナーを大事にしようと改めて思い知らせる良い映画です。
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ホビット 決戦のゆくえ
J・R・R・トールキンの名作小説を映画化した「ロード・オブ・ザ・リング」へと続く「ホビット」シリーズ3部作の最終章。ビルボ・バギンズ、トーリン・オーケンシールドら旅の一行は、邪龍スマウグからドワーフの故郷を奪還することに成功するが、怒りに燃えるスマウグは町を襲う。スマウグから取り戻した財宝に執着するトーリンは、友情や名誉も犠牲にしても財宝を守ろうとし、その行為をいさめようとするビルボは危険な選択をせねばならなくなる。
そうした中、魔法使いのガンダルフは、さらに恐るべき存在である冥王サウロンの復活に気付いていた。サウロンはオークの大群を放ち、その危機にドワーフやエルフ、人間といった中つ国に生きる各種族は、わだかまりを捨てて団結するか、さもなくば滅びるか、究極の決断を迫られる。
引用元:映画.com
20代女性 ホビットの冒険は、2000年代に公開されたロード・オブ・ザ・リングの続編となるストーリーです。
舞台は中つ国というファンタジーの世界。
冥王サウロンやオークなどの敵と戦う主人公ビルボ・バギンズの冒険を通した成長の姿を描いています。
ホビットの冒険では、ロード・オブ・ザ・リングでは描かれていなかったエルフのレゴラスの故郷である闇の森や、エレボールの山や湖の街など新しい場所がたくさん登場します。
おなじみの裂け谷やガラドリエル様の森なども出てきます。
この作品はホビット三部作の最終章で 主人公のビルボ・バギンズやドワーフたちはオークたちが率いる敵との最終決戦に挑みます。
私がいちばん感銘を受けたのは、レゴラスとレゴラスの父であるスランドゥイルとの別れのシーンです。
レゴラスは幼い時にお母さんをなくしており、ホビットの作品ではロード・オブ・ザ・リングに比べてかなりグレている設定です。
しかし最後に旅立つ時に、父であるスランドゥイルからお母さんに大切にされていた事を教えてもらって涙目をこらえて去っていくシーンがとても感動物です。
今まで笑う場面が少なかったスランドゥイルも、最後は笑顔を見せてくれて闇の森親子の尊さを感じました。
また「ストライダーに会え」というセリフから、これから舞台がロード・オブ・ザ・リングへと繋がって行き、アラゴルンと出会うのかな?とこれからの展開を妄想させてくれて中つ国ファンにとってはたまらない作品です。
ラ・ラ・ランド
夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる…。
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30代女性 前作「セッション」からもわかるとおり、デミアン・チャゼル監督はジャズが大好きです。
そして今作「ラ・ラ・ランド」で強烈なまでに伝わってきたのは 往年のミュージカル映画の大ファンだということです。
「雨に唄えば」へのリスペクトとオマージュを捧げているのは本作を見れば明らかで、まだ見たことない人も本作を愛すとともに「雨に唄えば」も見てみたくなります。
前作を通してラ・ラ・ランドでも強烈に感じる監督の「夢を叶えたいなら色恋にうつつを抜かしてはならない」というポリシーは主人公からも感じ取れます。
友人から「ジャズが好きな奴は嫌な奴ばかり」と名言をいただきまして、私もジャズバーの経営を夢見るセバスチャンはあまり好きになれなかったので爆笑してしまいました。
ひとことで良い奴とはとても言えないキャラクターだったのです。
しかし、何度も見返していくとセバスチャンの細やかな優しさが見えてきて、彼を演じるライアン・ゴズリングごと好きになってしまいました。
作中で流れる音楽はどれも素晴らしくて、配信でヘビーローテーションしてしまうこと確実です。
ミアの親友が途中から影も形もなくなることが少し気になります。
公開当時は二人が選んだラストに批判的な方もいましたが、こんな未来もあったかもと幻を見せてくれた、二人で歩むかもしれなかった未来を見せてくれただけで 私の中では100点です。
必ず結ばれるばかりがハッピーエンドじゃない。
こういうハッピーエンドもありだと個人的には思います。
マイ・インターン
舞台はニューヨーク。華やかなファッション業界に身を置き、プライベートも充実しているジュールス。そんな彼女の部下に会社の福祉事業として、シニア・インターンのベンが雇われる。最初は40歳も年上のベンに何かとイラつくジュールスだが、やがて彼の心のこもった仕事ぶりと的確な助言を頼りにするようになる。そんな時、ジュールスは仕事とプライベートの両方で思わぬ危機を迎え、大きな選択を迫られる。
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30代女性 仕事をバリバリとこなす現役の女性社長と、定年後妻にも先立たれた無職の老人がダブル主役のお話となります。
人生にメリハリを持たせるために 定年後の再雇用先に慣れないカメラやパソコンを駆使して挑む老人のベン。
福祉事業の一環としてインターンとして戦力外で雇われ、最初は若者たちの職場で浮き、空回りする様子が描かれます。
それでも他者と繋がろうとする姿勢や、根気よく物事に取り組める気の長さ、年配者故の経験や大らかさが若者達の職場にジワジワと影響を与えていきます。
年代や価値観を超えて、お互いに思いやれば歩み寄れるということや、年が離れていても友人のように友愛を育めるものなのだな…と見ていて心が温かくなりました。
年配者と若者の価値観の違いや社会性の違いも描かれており、たしかに自分の職場の上司にも当てはまる部分もあります。
この映画を見た後は「少しだけ自分の上司にも丸く対応しよう」など感化される部分ありました。
飄々としていても誰にも辛い過去や乗り越えてきた心の傷があり、それを抱いてるからこそ他人を思いやれ優しく出来るのだなと感じさせられました。
なんにもない人生なんてあり得ない。
誰もがもがき足掻いて生きている中で 辛い時に寄り添ってくれる友人がいることがとても素晴らしいことなのだな…と感じさせられる作品でした。
年齢の離れた男女の友愛、モダンラブと言うのでしょうか。
私はとても感銘を受けましたし、どなたにも胸を張ってオススメ出来るすばらしい作品です。
クワイエット・プレイス
この恐怖とスリルに満ちたホラー映画で描かれるのは、音を聞きつけると即座に襲ってくる謎の生物から隠れながら、静寂の中なんとか生き延びている、ある一組の家族。世界中の批評家や映画ファンから大絶賛された、今年絶対見るべき1本を体感せよ。
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20代男性 まず、かなり緊張感がある映画です。
なぜ緊張感があるのかは映画のストーリに関係してきます。
音を出してはいけない!
音を出したら即死ぬことから、この映画は静かな場面が多く出てくる上にかなり緊張感の味わえるシーンが沢山あるのも魅力的です。
突如現れた化け物、その化け物は音に反応し音をだしたものは生き残る事はできない。
その恐怖の中一組の家族が数々の修羅場を乗り越えてその先に行きつくのは?って感じでとてもおもしろいです。
しかもこの作品はシリーズ化して現在2まで出ており、シーズン3もあるのではないかと思っています。
この映画には監督しているジョン クラシンスキーさんは出演もしており、クワイエットプレイス1では父親役として出ていて、しかも夫婦役で出演している二人はなんとホントの夫婦だと聞きました。
この映画の主役ともいえる女の子ミリセント・シモンズは映画内では耳が聞こえない少女役ですが、本当に聴覚障害者とのこと。
差別や偏見ではないですが、耳が聞こえなくてもここまでの演技が出来るのか…と思うほど素晴らしい演技力でした。
シェフ 三ツ星フードトラック始めました
一流レストランの料理人カール・キャスパーはオーナーと衝突。創造性に欠ける料理を作ることを拒み、店を辞めてしまう。マイアミに行ったカールは、とてもおいしいキューバサンドイッチと出会い、元妻や友人、息子らとフードトラックでサンドイッチの移動販売を始めることにする。
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20代男性 プライドを持ってやっていた三つ星シェフが その仕事を有名評論家にダメ出しを受け 人生どん底まで落ちてしまいます。
それをきっかけに今まであまり接して来なかった息子や 今の仕事を全部捨てて自分のために来てくれた友人と一緒に 一からフードトラックの仕事をしていきます。
最初は「フードトラックなど屋台だ」と言っていたシェフですが、どん底まで落ちた末にフードトラックを始めます。
そこでは今まであまり接して来なかった息子にフードトラックの作業を教え、一緒にやっているうちに、本当の親子の絆を取り戻していきます。
私にはこのシェフのように才能がある分野はないのですが「本当にしたいことができない」など自分と照らし合わせて共感できるところがありました。
この映画を見ると前向きな気持ちになれて「長い人生では今やっていることだけが仕事ではない」と思えてきます。
自分がしたいこと、できることを考え どちらが良いかは実際にやってみなければわからないと思いました。
これは人生の岐路に立たされた状況で見ると大きな勇気をくれる映画だと思います。
パターソン
ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン(アダム・ドライバー)。彼の1日は朝、隣に眠る妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをして始まる。いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、心に浮かぶ詩を秘密のノートに書きとめていく。帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。そんな一見代わり映えのしない毎日。パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いと共に描く、ユーモアと優しさに溢れた7日間の物語。
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20代男性 「ナイト・オン・ザ・プラネット」など、アメリカのインディー映画を手掛けてきた名匠ジム・ジャームッシュ監督の、暖かく静かな感動を与えてくれるラブ・ロマンス。
バスの運転手パターソンは愛する妻ローマにキスをするところから1日は始まり、愛犬の散歩をし、バーに立ち寄ることもある。
何の変哲もない普通の生活を映し出した映画です。
彼の生活の一部となっているのが、心に浮かんだ詩をノートに書き留めること。
この映画の中には、映画につきものな衝撃の事件や劇的で感動的なラストシーンは一切ありません。
なのに心にジーンと響くのです。
そのポイントとなる1つが、彼の書き留める詩であります。
この映画を見ていると普通の穏やかな生活の中にも、いくらでも幸せを見つけ、幸せな言葉を紡ぐことができるということがわかります。
それがいかに幸せなことなのか我々はよく忘れてしまうのです。
そんな幸せを改めて気づかせてくれるパターソンの日常から生まれる詩には、憧憬の念を抱きます。
また、妻への愛、街の人々との交流、愛犬への愛情は壊れることはなく、仮に一度壊れてもまたそれは文字を綴るように、途切れることがないということがわかります。
非常に詩的な表現でレビューを書いていますが、この映画自体が非常に詩的な作品です。
このリズムは皆の心に響くのではないでしょうか。
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ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密
NY郊外の館で、巨大な出版社の創設者ハーラン・スロンビーが85歳の誕生日パーティーの翌朝、遺体で発見される。名探偵ブノワ・ブランは、匿名の人物からこの事件の調査依頼を受けることになる。パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら屋敷にいた全員が第一容疑者。調査が進むうちに名探偵が家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく。
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30代女性 コージーミステリーのお手本のような笑いありどんでん返しありのミステリー映画。
俳優陣がとても豪華で見ごたえがあります。
特に面白かったのは嘘に拒絶反応を示して嘔吐する移民ヒロインの設定で、彼女と名探偵のとぼけた掛け合いには爆笑しました。
ある小説家の死の真相と遺産を巡り 大富豪一族が骨肉の争いを演じる話ですが、どの人物もキャラが立っていて憎めません。
強烈な風刺や皮肉が至る所に盛り込まれており、元ネタがわかっているとくすっとできるサービス精神旺盛な演出に拍手を送りたいです。
そして本作の舞台となる刃の館がまた魅力的!
外観と内装、ともに大変凝っていて「こんな屋敷に住みたい」と憧れてしまうこと間違いないです。
剣が飛び出す仕掛けも遊び心満載で面白く、実際に探検したくなりました。
伏線回収の仕方も素晴らしく、マグカップの文字や登場人物のちょっとした言葉など、ともすれば見過ごしてしまいそうなささやかなヒントがごく自然に散りばめられているのはエレガントと言うしかありません。
セレブ一族の実態を覗き見したい悪趣味な好奇心も十分に満たされるので、視聴後の満足感が高いです。
個人的には一族最年長の認知症の老婆がとてもいい味出していて好きです。
少しレトロな趣のミステリーが好きなら見て損はない一作。
ヒロインの善良さや純粋さと雇用主一族のずるさが対比されるのも憎いです。
ラストの解釈は観客に委ねられるので、あの後彼女たちはどうなったのか想像したくなる余韻が残ります。
ワンダー 君は太陽
「僕は普通の10歳の子じゃない」オギーは遺伝子の疾患で、人とは異なる顔で生まれてきた。27回の顔の手術のせいで自宅学習を続けてきたオギーだが、両親は息子を外の世界へ送り出そうと決意する。だが、5年生で入学した学校で、オギーはいじめや裏切りなど初めての困難と出会う。幾度もくじけそうになりながら、家族の愛を勇気に変えて立ち向かうオギーの姿に、周囲の人々が変わり始める。そして忘れられない1年を締めくくる修了式の日に、最大の出来事が待ち受けていた。
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30代女性 遺伝性の病気を持つ10歳の男の子が主人公で、本人だけでなく家族や同級生視点で物語が紡がれていきます。
手術ばかりで学校へ通うこともなく過ごしてきたオギーが初めて学校へ行き、周りとの関係の中に自分を見つけていきます。
オギーが本当にいい子で、この作品を観終わった後、自分の子もこれだけ強い子になってくれたらいいなと思ってしまいました。
確かに、学校へ行きはじめたオギーは周囲からいじめを受けたりもします。
それでもオギーらしさは失われず、置かれた状況で戦っていくのです。
オギーの両親にとってはかなり勇気のいる出来事だったろうなと思います。
オギーの姉視点でもそのことはすごく伝わってくるのですが、お姉ちゃんも葛藤する部分があります。
オギーのことが大切なのに、自分自身も悩みを抱えているからうまく表現できない…。
オギー中心の親から「自分は本当に愛されているのか」と疑ってしまうような日々を抱えているなんて、オギーを心配している親に伝えることができないのは当たり前です。
この部分にはなんとも歯がゆさを感じました。
またオギーの同級生視点から見たシーンも考えさせられるものがありました。
後々、大の仲良しになるジャックも、本当はオギーのことは気になっているけど 周りからの視線も合って仲良くすることができずにいます。
こういうことって結構あるあるですよね。
他の友達が仲良くしていないのに、自分が仲良くしてはいけないのでは?でも、気になる…。
そんな思いでジャックはオギーと少しずつ関わるようになっていきます。
なんだか自分の幼い時も思い出され、すごく懐かしいような不思議な気持ちになりました。
ワイルド・スピード ICE BREAK
長い逃亡生活と、史上最悪の敵との激しい戦いを終え、ドミニク、レティ、ローマンら、固い絆で結ばれた“ファミリー”は束の間の日常を味わっていた。しかし、誰よりもファミリーを大切にしてきたドミニクのまさかの裏切りによってホブスは投獄され、ファミリーは崩壊の危機に直面する。
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30代女性 カーアクションで有名なワイルドスピードの第8弾がこの作品となるのですが、毎回観ている人を飽きさせないド派手な演出やカメラワークが多彩で、これぞハリウッドと思わせてくれるシリーズです。
今回はICE BREAKということで氷上決戦になるのですが、何もない氷の世界で大型車やスポーツカーなどがたくさん出てくるので、昨今の車離れを感じさせない、非常にカッコよく、スタイリッシュに作中で躍動していると思いました。
アクションだけでなく、ストーリーに関しても、主人公(ドミニク)の裏切りやシリーズで最大の敵となるデッカート・ショウなどとの駆け引きもしっかり肉付けされています。
どうなるのかが予想できないのも魅力的な作品でもあります。
個人的には、今回は時系列や背景を説明してくれる展開であったりするので、ここから見て、1作目に戻っていくのもありかなと感じています。
作品のテーマとしてはファミリー愛であったり、仲間との大切な絆など分かりやすいテーマが多いので、これから観る人でも十分にハマれます。
作品自体はとても分かりやすいので、スカッとしたい人や、派手なアクションであっという間に時間が過ぎていくのを感じたい人、映画マンネリで何かおもしろい作品を探している人にはぜひこの機会に観てもらいたい作品です。
ところどころ面白いコメディな部分もあるので、遊び心も入れてるところが万人受ける作品になっています
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
怪獣の研究・保護を目的とする秘密機関モナーク機関の基地を武装集団が襲撃。研究者のエマ・ラッセル博士と娘のマディソンが拉致される事件が発生する。モナークの芹沢は、拉致の原因はエマが研究を進めていたオルカ装置にあるとにらむ。それは怪獣と共鳴する音を発生させ、怪獣を操ることをも可能にする危険な装置だった。芹沢はかつてエマと共同でオルカ装置を研究し、夫でもあったマーク・ラッセルに助けを求める。誰よりも装置の恐ろしさを知るマークは、一刻も早く怪獣を死滅させるように訴える。しかし、時すでに遅し。異変を察知したゴジラが姿を現したことをきっかけに、世界各地に怪獣が出現し覇権争いを始めてしまう。誘拐されたエマとマディソン、そしてオルカ装置の奪還に向けてモナークは動き出す。
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20代女性 最初から最後まで怪獣愛にあふれた作品。
映像も非常に美しく怪獣達がもし現実に存在したら…というファンの夢を叶えてくれる作品でもあります。
また人間の細かな感情の動きも見事に表現していてヒューマンドラマとしても素晴らしい仕上がりになっています。
登場人物達の生き様や過去を乗り越えていったり覚悟を決めたりするシーンは胸に迫るものがありました。
怪獣達の生態やヒエラルキーも描かれていて 特に火山周辺での戦いで負けたラドンが次に登場した時にはキングギドラの配下になっているのが面白かったです。
各主要怪獣に関しては まずゴジラが1作目からよりゴジラらしくなった事が挙げられます。
キングギドラに大敗を喫した後、死にかけてからの復活シーンではとんでもなくムキムキになっていて衝撃を受けました。
ゴジラらしい尻尾を使った攻撃や背びれを輝かせながらビーム(放射線)を打つといった映像は一見の価値があります。
モスラは私が一番好きなモンスターで最初に見た時にあまりにもクリーチャー(特に幼虫の方)だったので驚いたのですが、それがまた現実味を出してくれるので好感が持てました。
羽化するシーンやキングギドラに敗北して深海にある住処で休むゴジラを励ます(?)シーンが最高に美しくて毎回泣いてしまいます。
また日本のモスラ映画ではあまり見られなかった攻撃的な彼女を見れるのも素晴らしいポイント。
ラドンは私には馴染みのないモンスターでしたが 燃え盛る体や火山から出てきた時の演出がよかったです。
キングギドラは個人的にはとてもイケメンに描かれていて感激しました。
日本の映画ではせっかくかっこいいデザインをしているのに表現しきれていない感じがあったからです。
ここではよりドラゴン感が増し、全体のフォルムが美しく整えられている事に大変感動しました。
またそれぞれの首の性格を表したシーンがあり、ネタ要素として面白いと思いました。
戦闘シーンでも嵐の中から姿を現したり、雷撃を放つ演出が非常によく「最強の敵」としてゴジラの前に立ちはだかるシチュエーションは怪獣ファンにとっては必見。
怪獣が好きでない人にも人生で一度は触れて欲しい作品だと思うくらいおすすめの映画です。
マッドマックス 怒りのデス・ロード
石油も、そして水も尽きかけた世界。主人公は、愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官マックス。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕われたマックスは、反逆を企てるジョーの右腕フュリオサ、配下の全身白塗りの男ニュークスと共に、ジョーに捕われた美女たちを引き連れ、自由への逃走を開始する。
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20代女性 マッドマックスの世界で起こった過去をセリフでの説明ではなく、退廃的な画作りや道具や背景の美術で表現しており、ジョージミラーの細部までの拘りが映画としての魅力を最大限にあげている名作です。
その効果もあり、鑑賞時の没入感がすさまじくどんどん映画の世界に引き込まれていきます。
核戦争から滅んだ世界で戦って生き延びていく…というシンプルなストーリーながらも、デスロードを進むにつれ生と死のモチーフが多分に出てきて、視聴者を飽きさせない演出は見事でした。
ニコラス・ホルトをはじめとするウォーボーイが主人公を追いかける際に組む隊列の火を吹く攻撃的なギターやトラック等の演出は、荒唐無稽ながらも見ているこちらがなぜか興奮し 応援したくなるような不思議な演出でした。
それはやはり重厚な音響や、映像の色彩の鮮やかさがあるからこそなせる技だと思います。
その年のアカデミー賞では美術賞や音響賞、衣装デザイン賞を受賞していることも納得できる仕上がりです。
また、演技に関してはどの俳優もすばらしかったのですが、特筆すべきはフュリオサ演じるシャーリーズセロン。
個人的に激しい戦闘シーンのイメージや、男性的な印象を全く持っていなかったので 公開当初は本当にシャーリーズセロンが演じているのかと目を疑ったほどでしたが。
高い評価を受けるべくして受けている女優なのだなと改めて感じました。
脚本、演出、編集、音響、演技、どれをとっても一級品。
それでいてこの映画の凄さを感じさせず、なにも考えずに楽しめる。
そんな映画だと思います。おすすめです。
20代男性 この映画は登場人物たちのドラマがとにかく素晴らしい。
特に主人公の心の移り変わりが最高です。
序盤、主人公マックスとフュリオサが出会い、二人とも重い過去を持っていて複雑な気持ちながらいがみ合う関係だったのが、終盤にいくにしたがって 他人を信じられなかった無表情なマックスがフュリオサを思いやるほど表情豊かになっていくところが最高でした。
自分の血を与えたりと旧作のシリーズにはない献身ぶりです。
なにより一番素晴らしかったところは終盤の荒野のシーンです。
フュリオサが活躍していることの方が多く感じるのですが、最終的にはマックスが重要な役割を担い中心に立って決断していくさまがよかったです。
このまま先に進んでも何もないので戻るという選択肢を選ぶ…それは敵と戦うことなので、結局自分も死ぬかもしれないし 仲間も犠牲になるかもしれない。
希望がなくてどうしようもならない状況の中、みんな仲良く野垂れ死ぬより、目の前の問題から逃げずに戻ってやりなおす可能性を選んだのが斬新で感動しました。
過去の3部作ではただ荒野をさまよって終わっていたので、逃げずに立ち向かった決断をしたのは新しかったし、自分にも感じるところがありました。
私も仕事や人生、勉強に対して辛いことがあるといつも逃げることが多いので、マックスのように逃げずに立ち向かわなければ…と。
そうしない限り状況は変わらないし、何も得られないと肝に銘じました。
本作はアクション目当てで観ても楽しめますが、主人公たちのドラマに注目してみるともっと楽しめます。
イミテーションゲーム・エニグマと天才数学者の秘密
第二次世界大戦時、ドイツ軍が誇った世界最強の暗号<エニグマ>。世界の運命は、解読不可能と言われた暗号に挑んだ、一人の天才数学者アラン・チューリングに託された。英国政府が50年以上隠し続けた、一人の天才の真実の物語。時代に翻弄された男の秘密と数奇な人生とは?
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50代女性 第二次世界大戦時の実話に基づいた映画作品。
敵国ドイツ軍の暗号解析を託されたイギリス人天才数学者アラン・チューリングが仲間の数学者たちと難解な暗号「エニグマ」を解き明かすストーリーです。
これだけ聞くと単純なハッピーエンド、よくやった!といったストーリーですが、数学者アラン・チューリングの風変わりなキャラクターがなかなか周囲に受け入れられません。
孤立し、葛藤する中、徐々に数学者仲間とうち解け、難問題に挑み、成功する過程は 優れた俳優群の演技の良さも加わり、たいへん感動する映画でした。
ただアラン・チューリングの業績は英国政府が50年も機密事項として扱ったという事実がなぜか…を知ることが 暗号解析以上に映画鑑賞者を驚かせることになります。
この映画では アランが子どもの頃から周囲になじめず、そのなじめない理由が何かは 数学者として成人する前に映画鑑賞者は知ることとなります。
ドイツ軍の暗号解析を託される経緯も アランの高慢で不器用な性格が災いし、仲間からも孤立してひとりで作業に没頭していく姿は 見ている人を切ない気持ちにさせます。
さらに悲しくなる事実として、コンピューターの生みの親とも言えるチューリングの功績が公表されたのは彼の死後20年経ってから。
英国政府が彼の功績を50年もの間、機密として取り扱っていた理由が第二次世界大戦前後の時代背景から来るものだと知り、涙なくして見られないエンディングです。
天才ゆえ、誰にも言えない、理解されない性質ゆえ、生きづらい人生を送ったアラン・チューリング。
生まれるのが早すぎたのか?
さまざまな事情が複雑に絡み合った極上のストーリー展開。
決して楽しい話ではないですが、心にいつまでも残る映画となる、おすすめ作品です。
40代男性 イギリスの数学者アラン・チューリングの映画で、第二次世界大戦でドイツ軍が無線通信で使用していた暗号機「エニグマ」の解読をするのがメインのストーリーです。
描かれているのはチューリングの性格やその原因の過去、エニグマ解読でコンピュータの祖先を開発すること、開発中に派生する人間関係や国家関係の変化や開示です。
チューリングの性格は、数学および問題を解くことに熱中する興味、他人の感情を読むことができない冷たく無関心さ、学生時代に少年を好きになってしまうなど特異な性格として描かれています。
エニグマ解読にはスカウトされて行きましたが、そこでも最初から特異な性格全開で反発を受けてしまいます。
それでも目的のために人と協力すること、人は論理だけでなく感情も加味する必要性を感じ、チューリング本人の言動が変化していきます。
エニグマを解読するために長い年月をかけ、そこでは暗号複合用のキーを自動で探索する機械式電気計算機を作りますが、ここでの開発・理論が発展し、現在のコンピュータができたということに感動しました。
また、暗号を解読したのですが、これを公にしたり、復号した情報で戦略を立てすぎるとドイツ軍に知られることになりますので、解読したことはずっと軍事機密にされてきました。
チューリングは数学で功績を残し、「チューリングマシン」や「チューリングテスト」など現在のコンピュータやAIで使われている用語を残しながらも、同性愛・孤独など不名誉に人生を終わっていきます。
しかし死後55年の2009年にイギリスによって謝罪と名誉回復が行われました。
チューリングに続いてジョーン・クラークが大変良い登場人物として描かれています。
映画最後の言葉「あなたが普通が良かったと思っても、私は絶対思わない。あなたが普通じゃなかったからこそ、より良い世界になったんだから」・・・変わり者として晩年悩んだチューリングにかけた言葉に涙がでました。
そんな天才数学者であり、コンピュータの父の一人であり、自分の好きなことに熱中し功績を残すも、長年不名誉な扱いを受けた人間の人生が描かれたすばらしい映画でした。
おすすめです。