ADHDで片付けられない体験談!大人の発達障害の汚部屋卒業方法
20代女性 これはコップにカビが生えたのを見て、私が自分の心の病に行きついた話です。
思い返すと、私は学生時代の学校のロッカーや引き出しは物が多すぎてぐちゃぐちゃで、よく雪崩を起こしていました。
一人暮らしを始めたら洗濯物を片付けられず、洗ったらソファーの上に山のように積み上げられて タンスの中は空という状態に慣れて生きてきました。
ある日、洗濯も億劫、片付けも億劫、ダイニングテーブルになんでもかんでも物を置いて ゴミに囲まれて食事をしても何にも気にならなくなってしまった時期がありました。
そんな状態の中である時 飲み物を飲もうとコップを探したら コップの底にカビが生えていることに気づいて

あ~ これは…。私、普通じゃないかも…。
…とハッとして我にかえるという出来事がありました。
心が病んでいることを察知した私は 医療機関を受診することを決意しました。
重ね着症候群…発達障害ADHDと社交不安障害の併発
自分の異変に気づいてすぐに心療内科を受診し色々な検査をしてもらったところ、ADHDと社交不安障害を併発していると診断されました。いわゆる重ね着症候群です。

薬物治療ではADHDに効く抗不安剤を処方されて、落ち込みがちな精神状態を落ち着かせるところからはじめました。心療内科の先生からは

「かたづけなきゃ!お風呂に入らなきゃ!」など、自分に行動を強要する必要はないし、できないことを責めるのもやめなさい。
…とアドバイスをもらいました。
薬のおかげで気持ちは1週間ほどで落ち着いてきて、ADHDの薬も2週間ほどで効果を実感するようになりました。普段の私は

あれをしなきゃ。これをしなきゃ。そういえば誰々が話してたあれってどうなった?
…と常に頭の中で色んな人が会話をしていて「やらねばならない」を整理するのが苦手だったのですが、そんな頭の中が嘘のように静かになって、落ち着いて家事をできるようになりました。
ただ、薬の効きはじめは、自分が有能になった気がして深夜まで掃除をしたりと極端になってしまい、それに疲れてまた片付けができない⇒そして片付けない自分を責めて落ち込む…という負のループに逆戻りしました。
そこで、ADHDの薬は飲みつつも、自分の行動もコントロールできるようになりたいと思い、カウンセリングに通い始めました。
カウンセリングのカウンセラーと共に対策を分析した私の汚部屋卒業法
カウンセリングでは 最初の4回はざっくばらんに今一番悩んでいることと、家族との関係、生まれて一番最初の記憶から、これまでどんな人生を歩んできたのかなどを ひたすらカウンセラーに話しました。
その4回を総括したカウンセラーは

どうしたらクライアント(私)が片付けたり、物事を順序立ててストレスなく取り組めるのか?そもそもそういう行動をしてしまうことにADHD以外にも要因はあるのか?
…などと併せて分析してくれて、その結果からカウンセラーからすすめられたのが「1日のタイムスケジュールを組む」というものでした。
実は私はADHDと診断されてから 毎日ノートの見開きに 今自分が抱えている仕事を一目でわかるようにリストアップしていたのです。
ただ、それは仕事や税金の支払いなどの事務的な内容のものだけてした。
そこで、ノートに普段の家事のことなども入れ込んだ「その日やるべきことのリスト」を作って、お皿洗いは朝9時からの10分…など事細かにスケジュールを組むようにしました。
すると、10分で掃除するのが ある種ゲームをしているような感覚で、これがなかなが楽しく、捗ることに気づきました。
これまでは時間を決めないので「きれいになるまで終わらない」と途方に暮れることが多かったのですが、

時間で切って その時間内に終わらなければまた次の掃除の時に…
…と割り切ると、無理なく片付けを続けられるようになりました。
「やることリスト」とスケジュール決めは私にはとても合っている方法でした。
私はこの方法で少しずつ汚部屋を卒業しつつあります。
片付けられないことに悩んでいる方は、一度マネしてやってみてください。
