【8050問題の闇】高齢者が抱える問題と中高年ひきこもりの事例

引きこもり息子のDVを誰にも相談したくない闇を抱える家族の事例

8050問題の事例

40代女性 私が間近で見た8050問題は訪問介護士の補助員として同行し 週2回訪問していた利用者さんです。

世帯主は80代後半でこれまで2回脳梗塞で倒れ 要介護3認定。

妻は70代後半で足腰は弱っているもののまだお元気でした。

そこに長男50代半ばの息子が一緒に同居。車で20分ほど離れた所に長男の双子の弟(次男)が住んでいました。

世帯主は自営業者でしたが、病気になってからは次男(双子)が引き継いでいました。

私が訪問介護士補助員としてその利用者さん宅に伺っていた段階で 長男はすでに引きこもりでした。

父親のコネで就職したものの、一度も出勤せず退職になったと聞きました。

私はそのお宅には3年間ほど訪問していましたが、最初の1年間ほどは長男の姿を見たことがありませんでした。

そんな長男に変化が起きた出来事は、訪問して2年目の秋に その地域に台風が直撃してライフラインが2日間ほど停止してしまった時のこと。

私たちは臨時リストを作成し、全ての利用者さんの家に安否確認も兼ねて訪問する事になりました。

そしてこのお宅に到着した時、信じられない光景が飛び込んできました。

要介護の父親のベッドで寝ころびながらテレビを見ている長男の姿です。

父親は台所の小さい椅子に丸まって座っていました。

事情を奥さんに聞くと、台風の影響で長男の二階の部屋が雨漏りをしたそうです。

それにより部屋に入れないため それ以降、お父さんの部屋で過ごしているのだとのことでした。

そして奥さんは私たちに

私

このままでいいんです。放っておいて下さい。

…と懇願してきました。

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ただならぬ様子を察して事情を聞くと、昨夜に心配した次男が家に来てくれたそうですが、長男のこの様子を見て 二人は大げんかになったそうです。

そして長男は怒り狂って台所に行き、刃物をつかもうとしたそうです。

それで奥さんが泣きながら次男に「帰ってくれ!」とお願いして、なんとか事なきを得たというのです。

このお宅でそのようなDVが繰り広げられていたなんて、想像もつきませんでした。

何せ私は長男の顔も姿もそれまで見たことがなかったので、おとなしい人なのだと勝手に想像していたからです。

こういった家庭内暴力の事実を知っても、親御さんが穏便に済ませたいと願い、表沙汰にしないなら、どうしようもありません。

職業上、利用者さんの意志決定を尊重するのが絶対です。

私たちは結果、何もする事ができませんでした。

8050、7040、9060など こうしたケースの社会問題の闇はかなり深く、は日本中に潜んでいるのだと思いました。

 

親の年金を当てにする子持ちパラサイトのサイコパス的気質が怖い事例

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40代男性 元々私は、年金をあてにして生活している子ども(パラサイト)の子ども(年金受給者の孫)のケアを福祉施設でしていました。

役所から「その一家に困っているのでサポートしてほしい」という話があり、その家族に関わるようになったのです。

そのお宅は80代の父親が年金生活をしており、そこに離婚した無職の40代息子(A男)とその子どもが転がり込んできていました。

子どもがろくに生活や食事などの世話をしてもらえず、学校の準備もままならないということで 私がサポートと訪問していたのです。

A男は私(男性)に対しては腰が低かったのですが、女性のワーカーに対してはひどく横柄な態度をとっていました。

8050問題の事例

無職のA男は80代の父親の年金生活の家に転がり込んだ無職のひきこもりパラサイトであり、子どものことを放置状態です。

私はそもそも子どものサポートとしてこの家を訪問していたので、

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父親の年金を頼りにするのではなく、ここから離れて暮らして生活保護を受けて生活した方がうまくいきますよ。

…という話を進めた途端、A男は激昂しました。

私
A男

自分にもプライドがある!働こうと思えば働けるが、お前たちの相手をしないといけないから俺は忙しいんだ!

…と訳の分からないことを言い出しました。

1

このままでは子どもを施設に一時的に保護することも検討します。

…と子供の保護の可能性についても示唆すると

私
A男

この子は自分と一緒に居た方が幸せだ!学校に行かなくても自分が教育してやれる!

…と再び訳の分からないことを言い張って 施設入所に同意しませんでした。

そしてあろうことか、その話の場に同席していた児童相談所の職員に対して手をあげたのです。

今のご時世、児童虐待に関しては動きが早いので、子どもはすぐに一時保護から施設入所になりました。

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その後、A男は

私
A男

自分の子どもがさらわれた!

…と警察に通報したり、弁護士に電話したり、毎日役所に来ては「相談」という名の妄言を繰り返していました。

最終的には警察が介入して、A男の役所への出入りを禁じました。

80代の父親に介護認定がおりていたのですが、A男が他者が自宅に入ってくることを極端に嫌い、介護職が訪問することを拒否していました。

その後その父親と連絡が取れなくなったから福祉の係が動き出し、ここでも最終的に警察に同行してもらって父親を老人施設へ移送することになりました。

A男は自分の父親がいる老人施設と子どもがいる児童施設に対して、

私

些細なことでも連絡が漏れたり、怪我があったりしたら、クレームにはとどまらず、訴えを起こすか、ネットに悪評をさらすからな!

…などと言っていて、実際に子供が軽いけがをした程度で 施設に損害賠償を払え!と脅していたということです。

そんな輩でも現在は交際相手がいるらしく、そちらに夢中になっているため親にも子にも興味を向けていないと噂で聞いています。

ああいう人間なので 父親が亡くなった際にはひどく揉めることは必至であると思われます。

 

親亡き後の末路が想像できる親の生活保護を頼る引きこもりの事例

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40代女性 私が訪問介護員として関わったあるお宅が8050問題を抱えていました。

その家は母親(80代・要介護者)と息子(50代)の二人暮らしで、住まいは公営住宅アパートです。

母親は年金と生活保護の受給者で、息子はそれをあてにしている無職のひきこもりです。

そういった生活を送りつつも その態度は王様気取りでした。

無職の息子はそれを恥じる様子もなく

私
息子

俺がこうなったのは社会と母親のせいだ!

…と言い放ち、ヘルパーをアゴで使いました。

タバコ代を母親からせびり、毎日ふらふら。仕事を探している様子はなく、いつも遊び歩いていて、ヘルパーが訪問すれば八つ当たり三昧。

ここで私は散々な思いをしました。

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この母親は過去に多少の病気はしたようですが、ほかの利用者さんと比べても元気なわりには介護度がなぜか高く、生活保護受給者の恩恵をフルに活用していました。

通院へのタクシー代、薬剤無料をいいことに、明らかに必要もない多量の薬を浴びるように服用していました(処方する医師の判断も疑いますが)

完全に薬物依存になっている状況で、薬の副作用のせいか『眠い』と言って 訪問時はベッドで横になっていることがほとんどでした。

体調が悪いという感じではなく、薬の副作用で眠気が増しているだけで、口だけは達者です。

息子はそんな母親への依存心が強く、我がままし放題でした。

趣味はパチンコとアイドルで、それらへの財源はもちろん生活保護費です。

持病があるということで生活保護が認められているのですが、正直な気持ち(こういう人間にだけはなりたくない!)と思う代表的なタイプでした。

公営住宅側の都合で近隣の新築アパートへ転居したのですが、素晴らしく快適な間取りであるにもかかわらず 口を開けば文句ばかり。

せっかく引っ越し作業も手伝ったのに、綺麗な部屋もすぐにゴミ屋敷になりました。

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何かにつけて気に入らないことがあれば、ヘルパーへクレームをつけてきて困りました。

ヘルパーは奴隷だと勘違いしている様子でした。

息子は根底にあるコンプレックスが原因なのか、とにかく常に威張っている態度で、物知りだと思われたいのか、うんちく話を延々と聞かせてきます。

私は内心では辟易としていましたが、仕事ですから丁寧に傾聴していました。

いわゆる「かまってちゃん」の孤独で寂しい人なのでしょうが、母親が亡くなった後はどうなることか・・・考えるだけでも末おそろしいです。

引きこもり問題で助けを求める親はわずか16パーセントという実態

8050問題の事例

頑なに自分の殻に閉じこもり、自宅に引きこもる人たち。取材を進めていくと、その多くは社会に絶望し、人に迷惑をかけたくないと人間関係を断ち切っていた。全国アンケートの回答結果を集計したエクセル表には、命の危険があった事例のうち「親が相談に来たケース」が算出されていた。その割合はわずか16%であった。実に8割以上のケースで、親は助けを求めていないのだ。

アンケートに記された内容一つ一つを見ていくと「ひきこもり」の悩みは決して当事者一人の問題ではなく、親が抱える苦悩も数多くあることが分かる。「親も長年の支援で疲弊しており、適切な状況判断ができず、親にも支援を拒まれることがある」「両親と面談できているが、本人と会えない状況が2年近く続いている。親子間の問題にどこまで踏み込めるか考えてしまう」
引用元:ルポ中高年ひきこもり 親亡き後の現実

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